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2015.08.29
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最近、仕事で悩みを抱えている彼。相談に乗ってあげたいけれど、おせっかいがすぎると嫌がれるし、かといって放っておくのも彼女としては心配なところ。話した後に彼が前向きな気持ちになれるような相談の乗り方をしたいけれど、どうすればいいのでしょうか。
話を伺うのは、東証一部上場企業、トランスコスモスで相談役を務めていた経歴を持つマーチン先生。現在カウンセラーとして活躍中のマーチン先生に、上手な仕事の相談の乗り方を聞きました。
はじめに、やってはいけないことを教えてください。
「彼に仕事の相談をされた際、自分の意見を主張するのは逆効果。男性が女性に対して何かの相談を持ちかける際は、自分の中ですでに結論が出ており、それに賛同してほしい場合や、単に話を聞いてほしいと思っているだけということが多いのです。女性が彼に対して自分の意見を言うべきなのは、真剣に『どうしたらいいと思う?』と聞かれたとき。または、相談という名目で何度も愚痴を言って甘える彼を叱るときだけです」(マーチン先生)
相談に乗る際は自分の意見を主張するのではなく、話を聞いてあげることで、彼に心の整理をさせたり、踏ん切りをつけさせたりすることが大事なのですね。では、その前提を踏まえつつ、それぞれのパターンの相談の乗り方を教えてください。
「まず、なにがあったのか、どうして辞めたいと思ったのかを聞いてあげましょう。仕事に対しての不満や愚痴があるはずなので、できる限りその話をさせてあげることが大事。ステップアップのためや将来のためではなく、人間関係や、仕事内容が嫌だから辞めたいということが多いです。そのような理由の場合は、仮に現在の仕事を辞めたとしても、転職先でも同じ問題が付きまとう可能性が高い。ですから、『辞めるのはいつでも辞められるから、もう少し頑張ってみようよ』と励ましてあげ、現状を改善するためにはどうすればいいかを考えさせるよう仕向けるのがいいですね」(同)
つらそうな彼を見ていると、つい「転職も一つの手」なんて言ってしまいそうですが、甘やかしてばかりでは、彼自身の成長にはつながらないのかもしれません。心を鬼にすることも必要なようです。
「こういう相談をもちかけるとき、実はすでに彼の中で結論が出ていることが多いです。彼が欲しいのは、最後の一押し。『あなたは、どっちの仕事がしたいの?』『どうして悩んでいるの?』などと聞き、話の内容から察して、その方向に背中を押してあげるようにしましょう」(同)
もしも既に彼の中で結論が出ている場合、「こうしなさい!」なんて言ってしまうと、意見が合わない、口うるさい、などと思われてしまうのかもしれませんね。
「この手の話は、完全に愚痴になるので、ひたすら聞いてあげることが大事です。その際、『その人許せない!』などと共感してあげると、彼女のことを良き理解者であり味方だと認識するため、話しやすくなります。しかし、何度も愚痴をこぼす彼の場合は、叱責してあげることも必要。愚痴の中から、彼の至らなかった点やトラブルの共通点が見えてくるはずなので、あなたが呆れそうになったら(笑)指摘してあげてください。その時点では雰囲気が悪くなることが多いですが、彼の将来のために言ってあげられるかが、男を育てられる彼女かどうかの境目になります」(同)
彼のいいところも悪いところも知っている上、それを指摘できるのは、彼女である自分だけなのかもしれませんね。
彼に仕事の悩みを話されたとき、自分ならアドバイスが欲しい! と思ってしまったとしても、男性と女性は考え方も感じ方も違うということを肝に銘じ、話を聞いてあげるのが良さそうです。その結果、二人の信頼関係が増し、よりよい関係を築ければいいですね。
(山本莉会/プレスラボ)初出 2012/10/15
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