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2015.06.27
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2015.06.27
恋人同士の関係を築くうえで、お互いの友情観は大事なポイント。もし片方が「男女の友情は成立する」派で、もう片方が「しない」派だったら、ささいな飲み会やイベントに参加するときでも、もめ事に発展してしまいそう。男女の友情成立肯定派と否定派の違いはどこにあるのでしょうか。社会人男女に意見を聞きました。
「同じ病院で生まれた幼なじみは、今も昔もずっと男友達。地元に帰るたび会ったり、近状報告したりしていますね。彼の女性の好みはコンサバタイプの女子なので私は対象外だし、私も彼の顔は(ぶっちゃけ)タイプじゃない。でも兄弟みたいに安心する存在だから、会いたくなるし、結果友情として続いているんだと思います」(26歳/広告/女性)
「男女4人の仲よしグループ。うち二人が男友達ですが、彼らをそういう目で見られないし、彼らも『お前に一切欲情しない』って言ってますね(笑)。彼らとは『LINE』でよくメッセージをし合っていて、仕事で落ち込んだことなどを送ると『じゃ飲みに行こう』と言ってはよく集まっています。人として励まし合える貴重な仲間に、男も女もないかなって思う」(28歳/デザイン/女性)
「サバゲーやBBQなどで一緒に遊ぶ女友達に対して、『女だから』という理由でゲームを手加減したりしないし、料理を任せっきりにしたりもしない。男女平等の意識があれば友情は成立すると思います。男だけで遊んでいるグループに、女性を入れるかどうかはよく意見が分かれるところなのですが、否定派の男性ほど『女性はあくまで女性』だと思っているし、そういう人は男女の友情反対派な場合が多い気がする」(31歳/映像/男性)
肯定派は、異性友達との関係を話すとき、まるで同性のことを話すのと同じ口ぶりで語るのが印象的でした。異性としてどうかより、「人としてどうか」を重視しているからこそ、友情を築けているのかもしれません。では、否定派の意見も聞いてみましょう。
「友達関係みたいな夫婦を見ていると、恋愛と友情の境目って結構あいまいかもって思います。友情も恋愛も、相手を『良いな』と感じて、それなりに好きだと思うから成立するもの。そういう気持ちのどこかで性欲が付加されるとそれが恋愛になるのだとすれば、男女の友情は不透明なものかなって思う」(31歳/制作/女性)
「つき合う男性は、みんな2年くらい友達関係だった人ばかり。私の場合、友達として安心したり、信頼したりし合えてからやっと性欲が湧くので、男友達と彼氏って、地続きの関係なんですよね。そもそも友達としてつき合っている時点で、それなりに相手に魅力を感じているし、結局は男と女。どうしても流動的な関係になるので、友情が成立するとは言い切れないと思います」(27歳/金融/女性)
「僕の場合、女友達をリスペクトする気持ちは『異性としても魅力的ですよ』という気持ちを含んでこそのものなので、『性欲が湧かないから友達になれる』という感覚はちょっとわからないですね。だからといってみんなと恋愛しているわけではなく、男女ってグレーの部分のほうが圧倒的に大きいと思うんです。それを理性でコントロールして成立させている友情だから、そもそもは成立しにくいものなのでは」(29歳/通信/男性)
否定派の多くは「友達になっている時点で好意的な感情はある」という意見。だからこそ、大事な友達でい続けられるよう、間違いを犯さないようにしてつき合えば成立する友情もある、といったところでしょうか。
「性的対象より、人として見ているから」友情が成立するという肯定派と、「友達になっている時点で魅力を感じているから、恋愛にもなり得る」と主張する否定派。彼らの差は、男女の友情を成立させる上で最大の難関である「性欲」に対して、どう向き合っているかの違いでしかないのかもしれません。「ないから友情が成立する」のか、「あっても理性でコントロールして成立させる」のが友情か。あなたはどう思いますか?
(小野田弥恵/プレスラボ)初出 2012/9/7
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