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2012.07.30
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2012.07.30
昨年の離婚件数は、約235千組(厚生労働省調べ)。婚姻数の約67万組と比べても、だいぶ多い数字と思わずにはいられません。20代の男女が「結婚式が多くてご祝儀が大変! 」なんて言っている横で、30代、40代が「こっちは最近離婚する人が多くて」なんて苦笑いしている光景、見たことありませんか? 中には、「離婚するカップルって、結婚式のときから何となくそういう雰囲気あるよね」なんて不謹慎(?)なことを言う人も。
少し怖い話ですが、離婚するカップルって、いつ頃から兆候が表れているものなのでしょう? これまで130組以上の「離婚式」を手掛けてきた「離婚式」プランナーの寺井広樹さんに、「離婚しやすいカップルの特徴」を聞いてみました。
「離婚を思いとどまった夫婦に話を聞いてみると、『結婚式のときに集まって、祝ってくれた仲間に申し訳ない』という人が少なくありません。結婚式でのたくさんの祝福が最後の歯止めになることがあるんですね。海外挙式のカップルは、招待人数が少なくシンプルに済ませてしまうことが多いので、この歯止めがない状態。最近多いと言われるジミ婚も同じです。海外挙式やジミ婚自体が悪いわけではありませんが、式に人を呼ばないことは、良くも悪くも『結婚』という制度への束縛を薄くする傾向があるようです
(寺井さん)
「たくさんの人に祝福される」という儀式には、二人の結び付きを強固にするという意味もあるのかも。
「最近よく聞くのがこのパターン。Facebookなどで表向きは良い夫婦関係を演じようとして、実際とのギャップが次第に生まれてきてしまうことがあるようです。またSNSがきっかけで、浮気や、隠しておきたかった異性との交流がバレてしまうことも。夫婦だからといって、すべての交友関係をお互いに把握しているわけではないと思います。筒抜けになってしまう可能性があるSNSは、使い方に注意が必要ですね
(同)
SNSを通して、「この人、こんな一面もあるんだ」と初めて知ることってあるもの。夫婦であっても、それは同じなのかもしれません。
「これは離婚式を挙げる夫婦に特に多い傾向かもしれませんが、よくあります。特に男性がサプライズ好きな場合。結婚前は女性も男性のサプライズ演出を喜びますが、結婚後の女性は現実的になるもの。『そんなにお金を使わないで』なんてトラブルの元に。また、サプライズ好きな男性は刺激が好きで安定を好まないので、もともと結婚に向いていない、ということもあるのかもしれません。でも、サプライズ好きな男性って友達として付き合う分にはとってもいい人たちなんですよ(笑)」(同)
確かに、筆者の周りのサプライズ好きな男性にも、いい人が多い気がします。いい人=いい夫、になるとは限らないところが切ないですが…。
「悲しいことなのですが、飼っていたペットが亡くなってしまった後、溝が出来てしまうご夫婦は少なくありません。例えば奥さんが悲しみから立ち直れないのに、ご主人が『早く前向きな生活を取り戻そう』と言ってしまって、奥さんから『あなたは悲しくないの?』と言われた、とか。ペットの死という大きなショックに心の中でどう向き合うかは夫婦でも違うもの。そこですれ違ってしまうのかもしれません」(同)
かわいがってくれていた二人が別れてしまうなんて、ペットからしても悲しい話ですよね。
「離婚の根本的な問題はコミュニケーション不足。上に挙げた4つの話はあくまでも特徴の話で、コミュニケーションが足りていれば離婚に至ることはありません。逆に言えば、コミュニケーションが足りていなければ、どんなカップルにだって離婚の可能性があるもの。自分たちは絶対に大丈夫、なんて過信してしまうことが、コミュニケーション不足につながるのでは」と寺井さん。
長い年月を一緒に暮らしていれば、お互いの考え方も少しずつ変わっていくもの。ちょっとずつ二人の仲をチューニングするために、コミュニケーションは何より大切なものなのでしょうね。あなたは、「離婚は自分と無縁のもの」なんて、思い込んでいませんか?
(小川たまか/プレスラボ)
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