ヒトメボ

恋愛科学カウンセラー

荒牧佳代

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読了時間:約3分

 最近元気のない恋人、もしかして初期の鬱状態……? 気になったとき、親しい間柄だからこそ、言ってあげるべきことや、逆に言ってはいけないことがあるはず。一体どんな行動をとればいいのでしょうか。

「人の体はストレスを感じていても無理をしてしまうもの。頑張りすぎないように体のシステムがイエローサインを出すのが鬱の症状なのです。鬱とは脳の神経系の『病気』ですから、通常の健康体である恋人同士ができることはしばらくお休みになると思ってください。無理にデートに連れ出したり、心配だからこまめに連絡を取ってとお願いしたりすることは控えましょう」と話すのは、医療アナリストの荒牧佳代さん。

 では、具体的にどのような言葉をかけてあげるべきなのでしょう。

「初期の鬱状態とは、楽しいと思うことが減少したり、思考力や集中力が低下したりしている状況のことです。恋人にそういった症状が見られる場合、『最近どう?』とひと言、さらりと話しかけてみてください。その答えで、恋人がどのような状況かが分かります。

1.『最近何しても気分が落ち込む…』と答えた場合

このように答えた人には自覚症状があります。まずは恋人が何にストレスや不安を抱えているのかを聞いてあげましょう。大事なのは、話を聞いてくれ、自分の味方でいてくれる存在が傍にいると認識してもらうことですので、アドバイスや提言は必要ありません。また、この状態のとき『大丈夫だよ! 』などの励ましや、『どうしてこうなったの? 』といった相手を咎めるような言葉をかけるのはNGです。

2.『何が? 』または、『大丈夫だよ』と答えた場合

本人の自覚が無い、もしくは無理に意識しないように努めている場合は、少し危険なケースだとも考えられます。ただし、周囲が焦って直接的に『鬱じゃないか』『おかしい』などと言うと、自覚症状のない本人はパニックに陥ることも考えられます。

そういう場合は、『最近鬱が流行っているらしい』など世間話をし、鬱は誰でもなる可能性があるということをそれとなく示唆してあげてください。本人が自分の力で体の状況に気づき、前に進もうとするパワーを多少ゆるめるようにするのがベストです」(同)

 恋人が大事だからこそ、心配しすぎるあまりいろいろな口出しをしてしまいそうですが、辛いのは恋人自身。辛いときは心配に思ってくれている人がいると感じてもらうだけで十分なんですね。

 恋人が初期の鬱状態のとき、大事なのは救ってあげようと思うことではなく、一緒に悩みを共有することのようです。恋人が鬱病にならないよう、初期段階で気付いてあげられるといいですね。

(山本莉会/プレスラボ)
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ライター

山本莉会

プレスラボ

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