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2019.03.23
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2019.03.23
1990年代末期、「2000年問題」(Y2K問題)という危機(?)が世界的に注目されました。これは、2000年を迎える際に既存のコンピュータープログラムのシステムが誤動作を起こすかもしれない、というものでした。結局大したトラブルもなく終わった問題でしたが、当時の大騒ぎを覚えている人は少なくないと思います。今回は、「2000年問題」の頃によく聞いた話題についてヒトメボ読者に聞いてみました。
「1999年にやって来る恐怖の大王は、2000年問題のことだという話があった」(東京都・36歳男性)
「1年ずれたが2000年問題で世界中のコンピュータが狂って、文明は崩壊する。ノストラダムスの予言は当たったという説がありました」(東京都・33歳男性)
五島勉先生の『ノストラダムスの大予言』に書かれた「1999年第7の月、恐怖の大王がやって来る……」という4行詩が有名になりましたからね。2000年問題でコンピューターがおかしくなって……というウワサにはリアリティーがあったのかもしれません。
「2000年の1月1日になった時点で銀行のコンピューターがおかしくなるというウワサがありました。預金がゼロになるとか」(東京都・34歳男性)
「うちの母は、銀行のコンピューターがおかしくなっても大丈夫なようにと、年末近くにATMで記帳していました」(東京都・35歳女性)
銀行のコンピューターがおかしくなって、預金者のデータが消える、あるいは改竄されるといったウワサがありました。異変が起こってしまったときに「いくらあったのか」の証拠になるよう、「しっかり記帳しておきましょう」といわれたものです。
「コンピューターがおかしくなって飛行機が落ちるという話を聞きました。2000年になるその時間に飛行機に乗っていてはいけない、という話もあった」(東京都・35歳女性)
「交通機関が麻痺するというウワサがありました。2000年になるときには外出を控えるべき、と忠告されました」(東京都・33歳女性)
信号機や電車の制御システム用のコンピューターがおかしくなるので、交通機関が麻痺するという話がありました。また「飛行機が落ちるのでは?」というウワサもありました。「2000年になるときに飛行機に乗っていてはいけない」なんて真顔で言う人もいましたよね。
「プログラマーだけは何もかも知っているので、詳しいことが知りたければプログラマーに聞けばいいという話がありました」(埼玉県・33歳男性)
2000年問題の大本はプログラム上の不具合でしたから、それを修正するプログラマーは全てをわかっていると考えていた人もいましたね。もっとも、結局誰も影響を完璧に想定することはできなかったようですが……。
「某国から核ミサイルが発射されるという話があった。子供だったので怖かった」(東京都・30歳男性)
「2000年問題で混乱が起き、それが原因で戦争になるという怖い話があった」(千葉県・33歳女性)
ここまで来ると、もはや陰謀論クラスのウワサ話ですが、さすがにそのようなことは一切起こりませんでした。良かったですね。
世紀末という100年に1度の節目の時期だったこともあり、世間ではいろんなことが言われていましたから、子どもたちは素直に信じ込み、その影響をもろに受けたかもしれません。大人たちは「まあ、なんとかなるだろ」なんて思っていたわけですが(笑)。
(柏ケミカル@dcp)
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