ヒトメボ

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「缶蹴り」は昔からある子どもの遊びですが、遊び方やルールは親や年上の子どもから教わるもの。全国的に統一されたルールがあるわけではありません。遊んでいて「ゲームルールとしてちょっとおかしいな」と思うこともあったでしょう。子ども心に感じていた缶蹴りのルールへの素朴な疑問について、ヒトメボ読者に聞きました。

見つけてないのに鬼が名前を叫んだらどうする?

「缶蹴りって、鬼が目視で隠れている子を確認して、それから名前を呼びますよね。本当に見つけたのかどうかの確認ができないから、鬼が勝手にその子の名前を呼んでも成立しちゃいますよね……」(茨城/29歳男性)

鬼の視界に隠れている子がとらえられているかはチェックできないですよね……。ただ、まったく方向違いのところで名前を叫んでいたら、さすがにみんなに「ズルした!」と後ろ指をさされるのでは?

ゲームに終わりがない……

「ちょっと鈍くさい感じの子が鬼になると、わりと簡単に缶を蹴れてしまって鬼がなかなか終わらなかった。うまく鬼を交代できるルールがあればと思っていた」(愛知県・47歳男性)

「鬼が弱くてなかなか交代しない場合、ゲームを終わりにするタイミングがわからない。時間制限があればいいのにと思ったことが何度かあります」(神奈川県・45歳男性)

上のように、鬼の番がなかなか終わらないこともしばしばです。変化がないと遊びにも飽きてしまいますし、鬼を増やしたり、時間を決めて強制的に交代させたりといった救済措置のルールを採用していた地域もあるのでは?

缶がつぶれてしまったらどうなる?

「つぶれた缶は危ないので交換するという人と、そのまま続行という人がいた。つぶれた缶を思い切り踏んでけがした子が出て、それ以降はつぶれたら交換になった」(大分県・40歳男性)

「うちの近所の子どもは缶がつぶれてもそのまま使っていたけど、缶がつぶれるとうまく蹴れないから圧倒的に鬼が有利になる。違う地域の友達に聞いたら、つぶれた缶は使わないと言われて、地域によって違うのに驚いた」(東京都・48歳男性)

蹴りにくくするため、鬼が最初に缶を踏みつぶしてしまうことがあります。ただ、つぶした缶は尖った部分ができたり、部分的に切れて鋭利になったりして危険ですから、禁止にしていた地域もありましたね。

ずっと隠れてたら勝ちじゃん……

「見つかっていない子が何人かいると、鬼もあまり遠くまで行かなくなる。分かりにくい所に隠れた子が出てこなくて退屈した。ずっと隠れてる子がいたら永遠に終わらないし、その子の勝ちですよね」(東京都・46歳男性)

隠れている人数が少なくなると、鬼は缶を蹴られないように、あまり遠くまでは探しに行かなくなります。一方、隠れている子は鬼に見つかりたくないので、動きづらくなってしまいます。そのままずっと出てこなければ、隠れている子の勝ちでしょうか……?

缶蹴りのルールは全国ほぼ共通ですが、すぐ近所のグループでも細かい部分が異なっていることがあります。大人になった人が缶蹴りで遊ぶ機会はほとんどありませんが、子どものころにどんなルールで遊んでいたかについては、いい雑談のネタになるのではないでしょうか。

(藤野晶@dcp)
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ライター

藤野晶@dcp

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