ヒトメボ

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テレビゲームを手に入れるのに、子どもはいつの時代も苦戦するもの。ファミコンが発売された当初は、本体欲しさに『お父さんが遊べるソフトもあるよ!』という言い分を使っていた人もいたはず。ファミコンを買ってもらうために父親に薦めたソフトについて、ヒトメボ読者に聞いてみました。

『麻雀』(任天堂)

「父親を味方につけるため『麻雀のゲームもあるよ!』とアピールした。案の定、父親は食いついてきた」(東京都・44歳男性)

「当時父親はギャンブルが好きだったので、ファミコンで麻雀ができると教えたら、すぐに本体を買ってくれました。夜や休みの日は父親が遊ぶので、自分は平日の夕方しか遊べませんでした」(千葉県・42歳男性)

『麻雀』はファミコン本体に1週間遅れて発売されたタイトルです。コンピューターとの2人打ちしかできませんでしたが、当時の家庭用のテレビゲームとしてはよくできていました。『麻雀ができるんだよ』とお父さんを落としにいった子どもはたくさんいましたね。

『五目並べ 連珠』(任天堂)

「うちの父親は麻雀をしない人だったので、ファミコンを買ってもらったときは『五目並べ 連珠』をプッシュしました。2人対戦もできて、意外と本格的でした」(滋賀県・46歳男性)

「自分は、親ではなくて祖父に『五目並べ 連珠』を薦めてファミコンを買ってもらいました」(秋田県・45歳男性)

『五目並べ 連珠』は『麻雀』と同日に発売された、ファミコンソフト第2期に当たるタイトルです。一般的には『五目並べ』と呼ばれていました。コンピューターとだけではなく2人で対局もできたので、お父さんと遊んでいたという人も多いでしょう。

『ベースボール』(任天堂)

「父を説得するのに役に立ったのは『ベースボール』でした。ファミコンの『ベースボール』はカラフルで、それまでにあった『テレビ野球』などの野球ゲームよりも楽しかった」(福島県・44歳男性)

「父は巨人ファンでナイター中継も楽しみにしているような人だったので、『ベースボール』が発売されたときはチャンスだと思った。買ってもらった後は、父ともよく対戦した」(宮崎県・42歳男性)

ファミコンには多くのスポーツゲームがありましたが、最初に登場したのが『ベースボール』でした。選手の個性もなく、対戦ができるといってもチーム名とユニホームの色が違う程度のシンプルなもの。当時は野球をしている子どもが多かったので、みんな夢中になって遊んでいましたね。

『ゴルフ』(任天堂)

「私が親を説得したのは『ゴルフ』だったかな。のんびり遊べそうな『ゴルフ』には興味を持ってもらえた」(愛知県・43歳男性)

「うちの父は実際にゴルフをしていたので、『ゴルフ』ができると言ってアピールした。他の大人向けといわれていたタイトルもいろいろ薦めてみたけど、決め手になったのはこれ!」(北海道・44歳男性)

『ゴルフ』の発売当時はアクションゲームが主流だったのと、大人向けのタイトルは『麻雀』や『五目並べ 連珠』くらいしかありませんでした。そのため「アクションが苦手」「麻雀や五目並べには興味がない」親はなかなか説得に乗ってくれなかったはず。そんな子どもたちは、この『ゴルフ』をネタにファミコンをねだったものです。実際、このゲームはかなり面白かったですよね。

『ハイパーオリンピック』(コナミ)

「前年にロサンゼルスオリンピックが開催されたこともあり『ハイパーオリンピック』でファミコン本体をねだりました。ゲーム自体は割とシンプルだったけど、操作が独特だったのと演出が楽しかったので、家族で遊べました」(群馬県・41歳男性)

「父親がスポーツが好きだったので、オリンピック競技をテーマにした『ハイパーオリンピック』には興味があるようだった。ゲームセンターで遊んだことがあったのもポイントだったと思う」」(兵庫県・43歳男性)

『ハイパーオリンピック』はゲームセンターで大流行したタイトルの移植版でした。専用のコントローラーを使って、ゲームセンターの興奮をそのまま味わえました。内容が分かりやすいのと、アーケード版は大人も遊んでいましたので、親を説得するにはいいタイトルでしたね。

当時ファミコンは、子どものおもちゃにしては高価で、誕生日やクリスマスなどの特別な日に買ってもらっていました。今回ご紹介したようなソフトをネタにして、お父さんを味方につけた人も多かったのです。みなさんは欲しいゲームおもちゃがあるとき、どのように親を口説いていましたか?

(藤野晶@dcp)
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藤野晶@dcp

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