ヒトメボ

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闘魂三銃士や四天王が人気だった1990年ごろを中心に、プロレス好きの子供たちが熱狂した『ファイヤープロレスリング(以下『ファイプロ』)』シリーズ。プロレス好きが高じて、こだわりの遊び方をする人が多かったのです。『ファイプロ』シリーズの思い出について、ヒトメボ読者に聞いてみました。

キャラクター名を実在の選手名に変更

「プロレス雑誌を見ながら、登場レスラーの名前をひたすらリネームする。後期のシリーズは選手が多くて途中で諦めることが多くなってしまったが、子供のころに遊んでいたシリーズではかなり再現していた」(北海道・43歳男性)

「『ファイプロ』の魅力は、選手名や団体名を実在のものにリネームできるところだと思う。可能な限り調べてリネームしているだけでも楽しい」(神奈川県・53歳男性)

『ファイプロ』シリーズに登場する団体・選手は架空のものですが、実在する団体・選手をモデルにしており、プレーヤーが自由に変更(リネーム)することができます。同じキャラクターを同じ選手名にリネームしていた人がたくさんいたはずです。

モデルになった選手のフィニッシュムーブを再現

「最後にその選手の必殺技で勝つのは当然。その前の技とかアピールも忠実に再現して勝つのが美しい。うまく決まれば対戦相手も悔しがるので面白さが増す」(埼玉県・45歳男性)

「名試合と呼ばれる試合のフィニッシュを再現できると、最高に盛り上がる。『ファイプロ』はドット絵だけど、動きが細かくて本物の選手みたいに見えて面白かった」(愛知県・50歳男性)

『ファイプロ』には実在するプロレスラーの得意技や必殺技、お約束のパターンなどがたくさん収録されていて、モデルとなる選手の動きをかなり細かく再現できました。自分が好きな選手の試合運びを研究しているので、ただ勝つのではなく、その選手らしく勝つことにもこだわっていましたね。

エディット機能で『キン肉マン』のキャラクターを作る

「普通の試合に飽きたら、正義超人軍団を作る。といっても、必殺技が再現できるロビンマスクとかブロッケンぐらいだけど。見た目も意外とそれっぽく作れて楽しい」(東京都・48歳男性)

「『キン肉マン』のキャラクターには、プロレスラーをモデルにしたやつが結構いる。テリーマン、ネプチューンマン、ウルフマンなど、時間があるとつい作ってしまった。ロビンマスクも作りやすかった」(宮城県・46歳男性)

『キン肉マン』には、人気のあるプロレスラーの影響を受けているキャラクターも多く登場します。『ファイプロ』はプロレスラーを自由に作れる「エディット機能」を搭載していましたので、キン肉マンのキャラクターを作る子供も多かったよう。

対戦ではクリティカル狙いで勝ちにいく

「プロレス好きとしては、ゲームでも自分が負けるのは嫌。熱くなると相手に勝つことを優先させてしまう。あるとき、梶原を使ってひたすら関節技を使って勝ちまくっていたら、友達がキレてしまった。でも、相手をキレさせてからがプロレスなので、特に気にしなかった」(長野県・50歳男性)

「打撃クリティカル持ちのキャラで、間合いを取ってひたすらローキック。相手の足が遅くなったらハイキックでKO狙い。組まなくても勝てるので、タイミング取れない相手にはこれしかない」(山梨県・46歳男性)

『ファイプロ』シリーズでは、相手と組み合って技を出すのが基本です。コメントにある「梶原」は関節技が得意な選手で、一瞬で試合が決まってしまうこともあります(ファイプロではこのような効果を「クリティカル」といいました)。勝負に熱くなってくると、試合展開などの美しさは度外視。クリティカルを狙ってでも相手に勝ちにいくことが多々あったのです。

プロレス好きな子供は、人気のプロレスラーの動きを高いレベルで再現した『ファイプロ』シリーズに夢中になっていました。初期タイトルがリリースされたころは実際のプロレス団体の交流は活発ではなく、「本当に戦ったら誰が強いか」などはゲームの対戦などでしかわかりませんでした。プロレス好きの子供にとって、ファイプロは夢のカードを実現してくれる名プロモーターのようなゲームだったのです。

(藤野晶@dcp)
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ライター

藤野晶@dcp

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