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2018.08.06
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2018.08.06
普段の会話のなかで何気なく使っている言い回しが、実は間違っていた……なんて経験はありませんか? しかし正しい日本語を教えられても、「むしろ誤用のほうがしっくりくる」と感じる言い回しもあるはず。誤用のほうがしっくりくる言葉について、ヒトメボ読者に聞いてみました。
「大学のゼミで議論中、みんなが勝手気ままに発言しているなかで教授が放ったひとこと。気になって調べたけど、誤用なのか正しいのか、よくわかりません……」(神奈川/21歳女性)
「喧喧囂囂(けんけんごうごう)」と「侃侃諤諤(かんかんがくがく)」のミックス。前者は「多くの人々が銘々勝手に発言をしてやかましいさま」を、後者は「大いに議論をするときにもちいる言葉」。もともと誤用でしたが、今では辞書にもちゃんと載っているそうです。
「友だちと口論になったとき、『天狗に乗るなよ!』と言ってたやつがいました。『調子に乗るな』ですよね?」(石川/27歳男性)
「天狗になる」と「図に乗る」「調子に乗る」が混ざってしまったよう。実際、天狗に乗っているところを想像すると、ちょっと面白いですね。かなり調子に乗ってそう(笑)。
「サッカーの本田選手が『きよきよしい』と間違っていましたが、その後すぐに間違いを認めていたのがとても潔くて格好良かったです!」(東京/25歳女性)
ついつい字面から間違えやすいこの言い回し。「すがすがしい」が正解です。実際に、「えっ? あれってきよきよしいじゃなかったの?」なんて人も多かったようですよ。
「正しくは『ふんいき』だと分かっているのですが、まわりが皆『フインキ』というので、その場の空気を乱さないように合わせています」(熊本/31歳女性)
「フンイキ」と間違って使っている人はかなり多いですよね。その中には、間違いと知りつつも周りに合わせるといった理由の人もいるようです。
「これでほとんど完成だろうというときに使いますね。まだ仕上がってないんですけど、ほぼほぼ、オッケー!みたいな(笑)」(千葉/34歳男性)
「ほぼ」を2回重ねていることに違和感を覚える人もいるでしょう。とはいえ、三省堂が2016年の新語大賞として発表するなど、正しい日本語になりつつあるようです。
「仕事場の先輩が使っているので、いつしか自分も当たり前のように使っていました。間違いと知った今も、お客様にヒアリングするときについつい使ってしまいます」(東京/28歳女性)
販売員が接客時に使ってしまいがちなワード。「なるほど」は失礼に当たるため、別の言い回しのほうが良さそう。
言葉はナマモノ。敏感な人なら指摘したくなるような言い回しも、耳馴染みがありすぎてもはやしっくりくる!という人が多くなれば、いつしかスタンダードな日本語として認知されるようになっていくのかもしれませんね。
(倉内ソタロー/ヒャクマンボルト)
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