0
0.0(0人が評価)
2018.06.15
0
0.0(0人が評価)
2018.06.15
フランス映画にとっつきにくいイメージを抱いている人は少なくないはず。なかには、教養と思い耳覚えのある作品を手に取ってみたはいいものの、最後まで観るのがキツかった……という経験のある人もいるのでは? フランス映画にハマれない理由について、ヒトメボ読者に聞いてみました。
「あまり映画は見ないのですが、『マッドマックス』みたいにいろいろ爆発する映画しか無理なタイプです。フランス映画に限らないけど、自分は飽き性だからビジュアルに抑揚の少ない映画はキツいかな……」(大分/30歳男性)
「映画は『Mr.&Mrs. スミス』とか『ミッション:インポッシブル』とか激しいやつが好き。フランス映画って、銃の撃ち合いとか地球崩壊とか、ダイナミックな演出がないイメージだから敬遠してしまいます」(神奈川/28歳男性)
視覚的な刺激の少ない穏やかな作品が多いイメージなのでしょう。ただ、リュック・ベッソン監督の『レオン』や『ニキータ』など、劇的なシーンのある映画もなくはないです。
「わりと映画はよく観る方だと思うけど、フランス映画はちょっと辛抱がいる。設定がキザでついていけないんですよね。詩人や絵描きや作曲家ばかり出てきて、「俺の作曲した曲を聴いてくれ」とか「僕の作った詩を聞いてよ」とか……」(神奈川/34歳男性)
例えば『ロシュフォールの恋人たち』のように、詩人で絵描きの水兵や、音楽家、バレリーナ、芸人などがカフェに集っておしゃべりしたり、一目惚れしたりする優雅な作品も。そのような設定を美しいと感じる人ももちろんいるはずですが、気後れしてしまう人もいるようです。
「ダバダバダ、ダバダバダ〜♪とか、おしゃれなカフェで流れてそうなBGMがかかってるイメージ。パンクロックとかかかってる映画がいいなぁ」(京都/24歳男性)
フランシス・レイの『男と女』ですね。たしかにフランスと聞くと、シャンソンなどしっとりとした曲のイメージが強いかも。なかにはロックを使った激しい映画もあるのでしょうけれど……。
「大学の友だちに勧められて、『たかが世界の終わり』という映画を観ました。いいなと思うところもあったけど、2時間近くの映画で場所はずっと家の中……。スピード感がないというか、場面展開がなくて、私に耐性がないだけかもしれませんが眠くなるシーンもありました」(東京/21歳女性)
「合作だけど、この前『君の名前で僕を呼んで』を観てきました。映像が綺麗で癒されたのですが、正直ゆったりとしすぎていて長く感じてしまいました……」(東京/25歳女性)
YouTubeやライブ配信サービスなど、数分で完結する動画コンテンツに慣れすぎているせいでしょうか。ゆるやかな展開をもどかしく思ってしまう人もいるようです。
「教養としてゴダールは観ておかなきゃと思って、昔TSUTAYAで何本か借りてきたのですが、最初の『気狂いピエロ』の途中でやめてしまった……。小難しい本ばかり読んでいる主人公がなんかいろいろしゃべっていて、ただでさえ難しいのにセリフが多くて私の頭脳ではついていけませんでした」(兵庫/34歳女性)
フランス映画といえば、ヌーヴェルバーグの印象が強い人は少なくないはず。述べられている『気狂いピエロ』のジャン=ポール・ベルモンド扮するフェルディナン・グリフォンなど、哲学や文学、アートなどの知識を冗長に話す登場人物もいますよね。セリフが多いと集中力がいりますし、語られること全てを一度に理解しようとすると苦しいかも……。
とくべつフランス映画に限らないかと思いますが、ビジュアルやサウンドに直接的な刺激が少なく、展開がゆるやかな映画にうまくハマれない……という人は少なくなさそう。共感できるものはありましたか?
(ヒトメボ編集部)
0comments