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くっ!転写シールの「A」が足りない! 自作カセットテープにまつわる失敗談

自作カセットテープにまつわる失敗談

自作カセットテープにまつわる失敗談

2018年04月14日(土)  読了時間:約5分
いつのまにか音楽はネットで聴くものになり、曲の編集についてもずいぶん便利な時代になりました。レコードやCDからカセットテープにダビングしていたかつての記憶は次第に薄れつつあります。さて、あの頃、お気に入りの曲を集めた自作のカセットテープを作った経験のある人も多いと思いますが、そこにはアナログな作業ならではの数々の苦労が。ヒトメボ読者に「自作カセットテープにまつわる失敗」について聞いてみました。


転写シールの特定文字が足りない……

「アルファベットの転写シールでタイトルを作るとき、よく使うAが途中で切れて仕方なくフォントを似せて手描きしたり、Bが足りないときはPを重ねてた」(青森・39歳女性)

当時、カセットテープに付いていた小さなステンシルシートをこすってアルバム名や曲名を作成したものですが、たとえばCHAGE and ASKAだとアーティスト名だけでAを3つ、小文字を合わせると4つ消費しました。

手書きのクオリティが低い……

「ロックにどハマリしてた頃、タイトル部分にラモーンズやAC/DCのロゴを真似して書いてた。鉛筆で下書きして、タイトルを書くだけで何時間もかかってた。完成度はもちろん高くない」(岐阜・41歳男性)

「かっこつけて曲名をぜんぶ筆記体で書いたものの友達に貸したら『読めない』って言われて無性に恥ずかしくなった」(栃木・35歳男性)

手書き派には手書き派の苦労が。その分、上手く書けたときはケースに並べた味わい深いテープの背表紙を見ながらひとり悦に浸りましたよね。本場でも筆記体を書けない人は多いそうなのでその辺はきっと大丈夫。

テープがダメになる……

「聴きすぎ上書きしすぎでテープがたるんでダメになる」(福岡・35歳男性)

「キュルキュル何回も巻き戻しながらダビングしてたらテープが引っかかって出てくることがある。それでも当時は巻き直して使ってた」(愛知・39歳男性)

たるんだテープは鉛筆でくるくる。これしかない! と思うほど、テープのたるみ直しには鉛筆が活躍。指だとちょっと痛いんですよね。専用の道具ってあるんでしょうか?

ポジションが合ってない……

「音楽好きな兄が『ハイポジよりメタルのほうが音がいい』と言っていたのを鵜呑みして、メタルテープは高かったけど好きなバンドのCDは必ずメタルでダビングしてた」(大阪・39歳女性)

ノーマル、ハイポジ、メタルの順に価格が高かった記憶があります。そのテープに合った曲やデッキじゃないと意味がなかったようですが、なんとなく高いほうがいいと思っちゃいますよね。

誤って上書き……

「ダビング中にほかのことをしていたら、オートリバースなのを忘れていてせっかく録音した面に上書きしてしまったことが多々ありました」(神奈川・40歳男性)

「会心作の『MYBEST佐野元春』をテープのツメを折るのを忘れたまま貸して上書きされた……」(兵庫・43歳男性)

自動的にA面からB面に切り替えてくれるオートリバース機能は便利でしたが、ダビング中はなんだかんだデッキに貼り付いていないといけないのがカセットテープ。なにごともツメが肝心。

前の録音が残ってる……

「友達に米米CLUBのCDをダビングしてあげたら、B面の最後の曲が終わったあとにその前にテープに録ってた『らんま1/2』の曲が残っててらんまファンだということがバレた」(東京都・38歳女性)

「試しに録ってみた自分の歌声が残ってることに気づかず友達に貸してしまった……。顔から火が出た」(福岡・34歳女性)

「何回録音し直しても曲と曲の間に前に録音してた曲のイントロが残る。結局なんとなくいい感じに繋がってるような気がしてそのままにしたりする」(愛媛・38歳男性)

ダビングを何度も繰り返した結果、ときどき下の音が重なって聴こえてくるホラー現象も。

カードの余白が足りない……

「インデックスカードに曲名を書き込むも、行が足りなくなって最後の数曲が入らないことがよくあった。仕方がないから中面のカードに書くことも」(東京・37歳女性)

B'zの『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』のような、長いタイトルが流行った90年代初頭は特に難易度が高かったのでは? 完成直前で文字オーバーに気づいたときのやるせなさは筆舌に尽くしがたいものがありました。

MY FAVORITE SONGS

「自分の好きな曲だけダビングしたテープに、『MY FAVORITE SONGS』と書いたつもりで好きな女の子にプレゼントしたら、しばらくして別の子からスペルが間違っていたことを聞かされた。覚えたての英語を使いたくて仕方なかったのとダブルで恥ずかしかった」(東京・42歳男性)

「そもそも知っているバンドが少ないから20曲中7曲が同じバンドとか選曲が偏りまくってて自作テープを作る意味について考えたことがあります」(京都・38歳男性)

「好きな歌手のシングル曲以外で渾身のベストを作った。それを友達に聴かせたら知らない曲ばかりでがっかりされてしまった」(新潟・33歳男性)

でも、選集を人に贈るっていまから思えば素敵な行為ですよね。覚えたての英語をどう使うか、アルバムの隠れた名曲は入れるべきか、最後はどの曲で締めるか……。プロデューサー気分でタイトルや選曲にあれこれ頭を悩ませた日々。


手間はかかったけれど、それだけに一本のカセットテープに込めた想いは相当なもの。ここ数年カセットテープ人気が再燃しているそうですが、懐かしみつつ、あのアナログな作業の数々にまた四苦八苦しているのでしょうか?
(4番キャッチャーさかい)

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