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2017.07.18
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2017.07.18
会社のエレベーターの中、喫煙所、会議が始まる数分前など…。上司や先輩、顔見知り程度の取引先の人と遭遇したとき、何を話していいのか分からず気まずい沈黙が流れた経験、ありませんか?
そんなちょっとした時間に場をつなぐ、上手な世間話のテクニックを『大人力検定』などの著者、石原壮一郎さんに聞きました!
「世間話の役割は、あくまでも『場を和ませる』こと。短時間で『賢い人だと思われよう』とか『気が利いたことを言おう』と構えすぎると、逆に何も話せなくなってしまいます。世間話は、『あなたと円滑にコミュニケーションを取りたいと思っている』という気持ちが伝われば十分なんです」(石原さん)
なるほど〜。考えすぎて何も話さないのが一番良くないってことですね。
また、「立場の異なる人が大勢いるビジネスの場で世間話に慣れておけば、1対1のデートでもその技術は十分通用しますよ」と石原さん。
上司にも女性にも好印象を抱かれる「話題が尽きない人」…。ぜひ、なってみたい! でも、具体的にはどんなことを話したらいいのかさっぱり…(汗)。そこで今回は、気まずい沈黙になりがちな職場でのシチュエーション別に、世間話に最適な話題を教えてもらいました。
「相手がどこで降りるかわからず、途中で誰が乗ってくるかもわからないエレベーター内では、いつ話しを切り上げても差し支えがない話題を選ぶのがポイントです。例えば『今日のネクタイステキですね』と相手の外見をホメるのはいいですね。ホメられた後の返しが長々と続く人はあまりいないので、たいていは『そう?』『ありがとう』などの短いやり取りで終わります。
また、『髪型変えました?』など『はい』か『いいえ』で答えられる質問を振るのも手です」(同)
「沈黙で乗り切るには長く、話すにはそれほど時間がない数分間に使えるのが、目の前にある物を話題にすること。相手がどんな人でも、その場所から見えるものは共通しているので『こんなところに非常ボタンがあったんですね』『ここに飾ってある花、いつもキレイですよね』などと話しかけると自然な会話ができます。また、『ここのエレベーター、何でいつも遅いんですかね?』と共通の心境を話題にするのもオススメですね」(同)
「様々な会社が入っている複合ビルの場合は、別の会社の人がいる可能性もある喫煙所や休憩室。一社のみの場合でも、気分転換や息抜きをするために来ている人が多いので、仕事の話は避けるのが無難。
5分程度の間を持たせるなら、季節ネタや出身地の話題がオススメですね。『年末年始はご実家に帰られたんですか?』『出身はどちらでしたっけ?』『○○県は食べ物だと何が有名なんですか?』などと広げていけば、5分や10分は持つと思いますよ。また、出身地の話題は『◯◯さんはどこでしたっけ?』と周囲の人を自然に巻き込むこともできるので、人が集まる場所では最適ですね」(同)
「会議室に入るとまだ3、4人しか来ていなくて微妙な沈黙…という場面ってよくありますよね。そんなとき、つい会議の議題について話しがちですが、それは世間話ではなく本題なので『今聞かれてもひと言では答えられない』と相手がとまどってしまいます。ある程度大人の年齢層の人たちが集まっているのなら、『健康ネタ』は意外と盛り上がりますよ。
例えば『このプロジェクト中は風邪を引いている暇なんてなさそうですね』という話から『風邪気味のときは激辛ラーメンを食べると一発で治るんですよ』などとオリジナルの健康法に話題を広げると、それぞれの持ちネタで話が弾むことが多いですね」(同)
「電車やタクシーで上司と社外に移動する場合は、長時間になることが多いので相手が気持ちよく話せる話題を選ぶのがポイントです。そこでオススメなのが、『過去の武勇伝』について聞くこと。
『あの仕事って○○さんが手がけたんですよね?』『課長が僕の年齢くらいの頃には、もうバリバリだったんですよね?』などと話を振ると、自慢話に花が咲くと思いますよ。それを興味深そうに聞いていると、場が持つだけでなく『かわいいヤツだな』と気に入ってもらえる可能性も高いですね」(同)
世間話は、どんな場所でどれくらいの時間、話を続けたいのかによって上手に話題を選ぶことが大切なんですね! ポイントを心得ておけば、ビジネスシーンだけでなくデート中にも活用できそう。これでもう、沈黙なんて恐くない…!?
(榛村季溶子/short cut)
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