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2017.06.06
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2017.06.06
電車の中でお化粧をする女性っていますよね? 若者だけでなく、年配の人もファンデーションやマスカラを塗っていることも。そんな場面に遭遇してしまったらいい気はしないですよね…。
でも、よくよく考えてみると電車の中では、本や漫画を読んだり、ゲームをしたり、メールをしたり…いろんなことをしている人を見かけるのに、なぜお化粧だけがひときわ不快に映るのでしょうか。
そこで、心理カウンセラーとしても活躍しているフリーライターの内埜さくらさんにお話を聞くことに!
「日本の歴史をさかのぼると、素顔を人に見せるのは恥ずかしいこととされていました。そのため、人前に顔を出すときは、しっかりとお化粧をして『化けて』から会うのが礼儀でした。『化ける』過程を人に見せるというのは、トイレやお風呂に入っている姿を見られるのと同じように、恥ずかしい行為であり、無礼だとされていたんです。
そのような意識が日本人の中には刷り込まれているため、化ける過程を堂々と見せる『電車内メイク』は、読書やゲームなどの行為と違い、不快感を与えるのではないでしょうか」(内埜さん)
なるほど!『本来は見せてはいけない行為』を恥じらいなく見せつけられているから、イヤな気持ちになるんですね~。
でも、電車内でお化粧をする人にも『化粧をしている姿を見せるのは恥ずかしい行為』という意識が刷り込まれているはずなのに、なぜ人前でしてしまうのでしょうか?
「人前でお化粧ができる人は『羞恥心がない』と思われがちですが、実は『自分の知り合いにスッピンで会うわけにはいかない』という心理が働くからこそ、電車内で必死に化粧をしているので、羞恥心がないわけではありません。でもそれは、『知り合いに限り』芽生える心理で、他人にはどう思われても気にしないんですよね」(同)
電車でお化粧をする人は、誰に対しても羞恥心がないんだと思っていました!
「なかには『私的空間』と『その他の空間』の差がない人もいます。人は、自分1人の空間と、人の目がある空間とでは、無意識のうちに境界線を引くのですが、その差が曖昧な人は、どこにいても自宅にいるのと同じような感覚なので、電車の中でお化粧ができてしまうのだと思います」(同)
ちなみに、「電車内だけどこれくらいなら大目に見よう」と思ってもらえる、お化粧のボーダーラインはあるのでしょうか?
「スッピンからお化粧をした状態に『化ける』過程を見せられると不快に感じる人が多いので、ハンカチで脂をおさえる、リップを直すといった『お化粧直し』程度であれば許容範囲内と言えるのではないでしょうか。
ただし、ファンデーションやチークのような『粉もの』を使うのは、お化粧直しの範囲内であっても周囲に粉が飛び散るなどの『実害』を与えかねないですし、化粧について詳しくない男性の目には『化粧している』としか映らないので避けた方がいいですね」(同)
見た目の不快感だけでなく、メイク道具で相手の服を汚してしまうなど、想像以上に周囲に迷惑をかけてしまう電車内メイク。これからは、人前で化粧をしないためにも、あと10分早く起きて「顔の準備」を整えてから電車に乗るように気を付けます!
(山本絵理/short cut)
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