ヒトメボ

男女コミュニケーションアドバイザー

植田愛美

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 地元でデートしたとき、恋人の両親にばったり遭遇してしまったら…。もし初対面だったらなおさら緊張して、しどろもどろになってしまいそうです。立ち居振る舞いによっては、「あんな恋人とは別れなさい!」なんて言われてしまうかも。そんな場面で、うろたえずに好印象を与えるためには、どんなことを心得ておけばいいのでしょうか? コミュニケーションアドバイザーの植田愛美さんにお聞きしました!

まずは“笑顔”と“清潔感のある身だしなみ”で好印象に!

「初対面の人と会ったとき、人間は本能的に“敵か味方か”を判断しています。そしてその判断基準は外見のみと言われています。皆さんも経験があると思いますが、相手の外見で『この人は暗そうだな、仲良くなれそうにないな』などと、瞬時に判断しますよね。恋人の両親も同じようにあなたを瞬時に判断しようとします。ですから、『私はあなたの味方ですよ』と伝えることが重要なんです。そのために必要なのが、“笑顔”と、両親に嫌悪感を与えない“清潔感のある身だしなみ”です」(男女コミュニケーションアドバイザー・植田愛美さん)

 年齢や性別を問わず、笑顔と清潔感は共通の“好印象ポイント”なんですね。とはいえ、急に恋人の両親に遭遇したときに自然で朗らかな笑顔をするのって難しくないですか? 特に、彼のママや彼女のパパだったら顔がこわばってしまいそう…。

「そこで覚えてほしいのが、飛行機のCAたちの間で用いられる“スタンバイスマイル”と“オールスマイル”というテクニック。これはいつ誰に会っても、笑顔で対応できるように普段から日常的に笑顔を心がけるという方法です。とはいえ、CAたちが訓練で身につける技なので、普通の人たちが日常的に笑顔を心がけるというのは難しい部分もあります。ですが、誰に会っても笑顔であいさつにすることは普段の心がけ次第で誰にでもできるようになります。大事なのは、恋人の両親があなたを思い出すときに、『笑顔が印象に残っている』ということです。このポジティブなイメージが評価をグンと引き上げてくれるのです」(同)

 こういう場面こそ、普段どれだけ人と笑顔で接しているかが試されるのですね。

とにかく服装やメイクをチェック! あとは礼儀正しさでカバー

 でもたとえ笑顔ができても、会話が上手くいかないと、せっかくの第一印象が悪くなってしまいそう…。こんなときってどんな会話をすればいいんでしょう?

「実は初対面のとき、挨拶や自己紹介の言葉にあまり意味はありません。というのも初対面のとき、人は聴覚よりも視覚が優先されるようにできているのです。例えば、彼の両親によく思われたいと懸命に笑顔を振りまいても、彼女があまりに厚化粧だったり、派手な服装であれば“遊んでいそう”“不真面目そう”といった印象を与えてしまいます。その時点で両親は“敵”とみなしますから、どれだけ誠実に自己紹介しても心に響きません。ですから、恋人の地元の駅や家から近い繁華街など、両親に遭遇する可能性が高い場所に行くときには事前に好感を抱かれるような服装やメイクであるかをチェックしておくといいですね」(同)

 もし、たまたま派手な服装やメイクをしているときに遭遇してしまった場合は?

「その準備ができていない状態で会ってしまったときには、礼儀正しさでカバーするよりほかありません。まずは笑顔で挨拶。ご両親を見送るまで、笑顔を絶やさないように気を抜かないこと。姿が見えなくなるまでが大事なポイントです」(同)

自己紹介はシンプルに! 声のトーンにも気をくばること

 ここまで準備が整ってやっと自己紹介! どんな風に挨拶すればいいの?

「いたってシンプルに『はじめまして!お会いできてうれしいです(笑顔)』と言うのが一番です」(同)

 自己紹介って、自分の経歴や恋人との関係性も伝えたほうがいいの?

「一席用意されない限り、挨拶→名前→どこの誰か(会社の同僚など)程度で十分。いきなり『お付き合いをさせて頂いております○○です』なんて言ってしまえば『聞いてない!』『知らない』と、ご両親も一瞬ためらいますので、どんな関係かは帰宅後、恋人がご両親に話せばいいことです。ただし、恋人のほうから『会社の同僚で、前からお付き合いさせてもらっている○○さん。いつも良くしてもらってるんだよ』などと、紹介された場合はOKです。自分で『いつも良くしてる』なんてアピールはできませんが、恋人の口から言われると自分の印象もおのずと良くなって、2人の関係を認めてもらいやすくなるでしょう」(同)

 そのときの恋人の紹介の仕方次第というわけですね。

「また、挨拶のポイントですが、女性の場合は声のトーンをいつもより少し高くして、明るくポジティブな印象を与えましょう。男性の場合は声のトーンを低めにすると落ち着いた印象をあたえることができますよ」(同)

 声のトーンで与える印象って変わりますもんね。普段から心がけておくといいかもしれません。

「基本的に、ばったり恋人の両親に遭遇しても慌てないために、日頃からお互いの両親の情報を共有しておくことが一番大切です。結婚するつもりがない人でも自分の両親のことを知ってもらって決して損にはなりません。会話の中で、恋人と家族のことをどんどん話してみましょう。ばったり会ったときに、自分の態度や恋人の両親の印象に違いが出てくるはずですよ。また、恋人がいることを両親に事前にしっかり報告しておけば、遭遇したときに怪しまれることもなくなるでしょう」(同)

 たしかに、事前に両親に報告していた上でその場で仲の良さをアピールできれば、「自分のかわいい子どもが幸せそうなら、悪い人じゃないはず」と思ってくれそう! 焦らず、笑顔で接することが重要なようですよ!

(冨手公嘉/verb)
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ライター

冨手公嘉

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