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2017.04.05
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2017.04.05
どんなに好きな相手でも、直してほしいことの1つや2つはあるもの。ときにはビシッと注意したいものですが、伝え方しだいでは直してくれるどころか、逆ギレされることも…。一体どうしたらちゃんと反省してくれるの? そこで、恋人を叱るときに気をつけるべきポイントについて、心理学研究家の栗原典裕先生に聞いてみました。
「男女ではものの捉え方、考え方が異なるため、それぞれに合っていない間違った叱り方をしていては相手の心に響かず反省もしません。今回はトラブルになりやすい、遅刻、マナーの悪さ、浮気の3つの場面での叱り方のポイントについて男女別にお話しします」(栗原先生)
「男性を叱る場合は“連絡してくれないと心配するでしょ?”と諭すように叱りましょう。感情的に“どうして遅刻するの?”“どうして連絡しないの?”とだけ言っても、多くの男性は遅刻そのものについては“ちょっと待たせただけ”とあまり深く考えていないため、“そのうち機嫌が直る。まあいいや”で終わってしまい反省しません。ですが、“心配する”という自分の抱く気持ちを添えて冷静に伝えると、“心配をかけてしまった…。申し訳ないことをした”と罪悪感を覚えるものです」(同)
心配していることを一緒に伝えるのがポイントなんですね。では、女性の場合はどうでしょう? 女性も支度に時間がかかる分、遅刻する機会は多そうですが…
「女性を叱る場合は、“怒ってないから先に謝りなよ”と言って叱りましょう。女性は、男性から嫌われたくないという気持ちから、『自分は悪くない。悪いのは遅刻をするにいたった○○だ』と先に言い訳をしがちです。それに、あれこれ言い訳をしているうちに本当に自分は悪くないような気にもなってしまいます。ですから、まず人として謝るのが先だということを気づかせましょう」(同)
女性には、言い訳を始める前にまず悪かったと認めさせることが大事なんですね。最初から素直に謝ってきたなら広い心で許してあげて、そのあとに言い訳もじっくり聞いてあげるといいかもしれないですね。
「たとえば、食事をしながらスマホをいじっていたとき、街でばったり会った自分の職場の人に馴れ馴れしく接したとき、男性を叱る場合は、“常識的に考えてNG”だと伝えるといいでしょう。男性は世間体を非常に気にするいきものですから、この言い方が効くんです」(同)
その行動が非常識であると気づかせること、ですね。では女性の場合は?
「女性の場合は世間体よりも好きな人からの見られ方や好感度を気にするので、“俺が嫌だからやめてほしい”“そういうことをされると、俺が恥をかくから…”という言い方で叱るほうが効果的ですよ」(同)
どの人の目を気にするのか、という性質の違いを上手に利用するんですね。
「浮気をしたときも、男性を叱る場合はけっして感情的にならないことです。感情に任せて叱るとその剣幕への驚きのほうが強く、浮気したことを悪いと思うよりも“彼女のご機嫌をとらなきゃ”という気持ちになりがちです。心の底から反省して改心させるためには、距離を置き、場合によっては別れの選択肢も示しつつ冷静かつ厳しい態度で叱るのが効果的です。浮気の理由については、性欲や誘惑に負けてしまったということが多いので、あえてそこは深く追求せずに“これからどうするつもりなのか”という方向で話をしていきましょう」(同)
たしかに、「どうして浮気したのよ!」と怒鳴られるより、いつもと同じ態度で「これからどうしたいの?」と冷静に聞かれるほうが冷や汗ものかもしれません…。
「女性の場合は、遅刻のときとは違って最初に浮気した理由をしっかり聞きましょう。女性の浮気の多くは“さみしかったから”など、精神的なものが影響しています。そうした理由を聞いたうえで“浮気されて悲しい”という感情をぶつけると、女性は“私にこんなに関心があるんだ。ちゃんと愛されているんだ”と感じることができます。叱るというよりは、“雨降って地固まる”を目指すのがいいでしょう」(同)
理由を聞いたうえで許す気持ちがあるなら、彼女の浮気は、むしろ「叱らない」のが正解なんですね。
もちろん叱るほうも叱られるほうもいい気分ではありません。何回も叱らなくても済むように1回でビシッと決めて、そのあとは今まで以上に楽しくイチャイチャ過ごしたいものですね。
(黒澤真紀/コンセプト21)
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