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2017.03.24
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2017.03.24
大好きな恋人。彼が自分のことを好きなのも、大切に思ってくれているのも分かるけれど、それでも自分のほうが彼を想う気持ちが強いのでは…などと考えて不満に思ったり、場合によってはケンカになったりすることってありますよね。お互いに好きなのにどうしてうまくいかないことがあるのでしょうか?
「それは自分と相手のアタッチメント(愛着)のタイプに違いがあるからなのかもしれません。アタッチメントの理論とは、元来、発達心理学において、乳幼児の母親に対する行動を観察することから生まれたものですが、大人の恋愛にも応用できます」とは、ライフアドバイザーの永瀬久嗣さん。
好きな人に対する接し方は乳幼児も大人も通じるものがあるのですね。アタッチメントのタイプとはどのようなものなのでしょうか?
「アタッチメントには『安定型』『回避型』『不安型』の3つのタイプがあり、このタイプが違うことで、人との距離の取り方や恋人と離れているときの心境などが違ってきます。各タイプには適した付き合い方があるので、お互いのアタッチメントの違いを理解し、折り合いをつけることができれば、良好な恋愛関係を続けることができるでしょう」(永瀬さん)
アタッチメントのタイプは、次のA~Cの特徴で分かるそうです。最もあてはまるものを1つ選んでください。自分のタイプがわかったら、同じように相手のタイプも調べてみましょう。
A.初対面の人でも自然に会話できる…「安定型」
B.あまり他人のことには関わりたくないと思う…「回避型」
C.いつも自分に対する他人の評価を気にしている…「不安型」
では早速、自分のアタッチメントのタイプを見てみましょう。
ごく自然に他人に頼ることも頼られることもでき、人間関係であまり不安を覚えないタイプです。恋愛においても、お互いのプライバシーを尊重しながら、バランスのとれた関係性を保つことができます。安定型の人は、自分自身よりも相手のタイプが付き合ううえで重要なポイントとなります。
[安定型]同じタイプ同士、安定した恋愛関係を保つことができます。
[回避型]相手の生活や考えを尊重して、あまりおせっかいはやかないようにしましょう。
[不安型]一緒にいられないときがあっても、1日1回はメールや電話をしてやさしい言葉をかけてあげましょう。
他人と親しくなり過ぎることに対して、違和感や不安感を覚えることがあり、常に一定の距離をおいて人付き合いをしたいタイプです。人を信頼することも、人から信頼されることも負担に感じることがあります。世の中を悲観的に見る傾向もあるようなので、恋愛は楽観的な気持ちで、いつも相手の良い面に目を向けるようにしてみましょう。
[安定型]自分の気持ちをもう少し素直にぶつけてみましょう。時として、相手のふところに飛び込む勇気も必要です。
[回避型]お互いのプライバシーを守りながら、信頼関係を築きましょう。
[不安型]いつも「愛してるよ」などの言葉ではっきり好意を伝えましょう。定期的に旅行にでかけるのもいいでしょう。
恋人とは「いつも一緒にいたい」という気持ちが強いタイプです。相手の自分に対する気持ちを疑ったり、不安や嫉妬にかられてつい攻撃的な態度をとってしまうことがあります。それでは恋人に疎ましがられてしまう可能性があります。まずはもう少し自分に自信を持つようにしてみましょう。自分の良い面に目を向け、それを伸ばす工夫をしたり、自分ひとりで楽しめる趣味を持ったりするといいでしょう。
[安定型]自分も安定型になるようなつもりで、適度な距離感を保って付き合いましょう。
[回避型]しつこくつきまとったり、甘えすぎないようにしましょう。
[不安型]なるべく長く一緒に過ごす時間を作るとますます関係が深まるでしょう。
「幼少期に親からの愛情の注がれ方に問題があると、『回避型』か『不安型』になる可能性が高いようです。また、現在では、この3つのタイプのほか、時としてABCのパターンが交互に現れる『混乱型』もあるとされています」(永瀬さん)
相手と子供の頃の話をしてみるのもいいかもしれませんね。お互いを知り、どのタイプもそれぞれの個性として、うまく付き合っていきたいですね。
(鳴沢ことみ/コンセプト21)
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