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2016.12.04
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2016.12.04
12月は恋人たちの季節。イルミネーションで華やぐ街並みにポツンとひとり……寂しい気持ちになりますよね(泣)ただし、カップルはご注意を! カップルにとって12月は別れの季節でもあるようです。今回はライフスタイルジャーナリストの吉野ユリ子さんにお話を伺いました。
たとえば、有名なこの研究報告をご存じですか? イギリスのジャーナリスト、デビッド・マッキャンドレス率いる研究チームが「カップルが1年のなかでいつ別れることが多いか」をFacebookの1万件以上のカップルのデータを基に独自調査したところ、2月後半から3月初頭に次いでクリスマスの2週間前に別れるカップルが多かったというもの。待ち遠しいはずのクリスマス前に別れてしまうなんて…ちょっと意外ですよね。
「イギリスに限らず、日本でもクリスマスを目前に控えて別れてしまうカップルは多いです。というのも12月というのは1年の節目の時期でもあり、改めて自分の生活や在り方を見直す時期でもあるからなんですよ。センシティブになりがちな時期だからこそ、ちょっとした気持ちのズレで『この人とはもしかしたら合わないのかも』『この先一緒にいても幸せになれないかも』と思って、年をまたいでもダラダラと恋愛関係を維持するより、イベントシーズン前にスッキリと別れたほうがいいと思ってしまいがちなんです」(吉野さん)
何もこんな時期に見直さなくてもと思いますが、そこはいろんな意味で総決算なんですね…。具体的にどんなことが別れの原因になるのでしょうか?
「この時期の別れには様々な要因が絡み合っていますが、最大の理由にクリスマス前の過ごし方を巡ってのトラブルが挙げられます。これは大きく3つのパターンに分けられます」(同)
「1のパターンは、相手のために何かをしてあげなくちゃという思いや、クリスマスを何とか楽しみたいという思いから、独断で旅行やイベントのプランを決めている恋人に身勝手さを感じる例。自分の意見を無視して、勝手に張り切ってしまう恋人を見て、価値観のズレを感じてしまい、気持ちが冷めてしまうというものです」(同)
クリスマスを大事に考えているかどうかというより、そうしたことに対する2人の関わり方についてのすれ違いが起こるんですね。
「3のパターンは、クリスマスなどのイベントを軽んじてしまった場合。それとなく、『クリスマスどうする? 』と恋人に探りを入れたときに、『普通にいつも通りのデートでよくない?』 といった発言や『仕事が入るかも』などという、つれない恋人にがっかりしてしまうケース。そんな最中、友人のクリスマスの計画や、恋人のいない人同士のパーティの話を聞いて、なんだかそちらのほうが魅力的に感じてしまい、恋人に対する不満が募ってしまうというものです」(同)
せっかく恋人がいるのに、独りのときのほうがかえって楽しかったかもしれない…そう思ってしまうのはやるせないもの。1の逆パターンでもありますよね。ただ、こうした価値観の相違は早めに分かって良かったと思うべきなんでしょうか。
「2のパターンは、クリスマスを何とか一緒に過ごすために、12月前半の仕事を頑張りすぎて残業ばかりしてしまったり、土日に会えなかったり…と、その時期のデートをおざなりにしてしまうパターンです。そのほかにも高級レストランを予約したり、サプライズで渡す豪華なプレゼントを買ったために、クリスマス前には貧乏なデートが続き、相手に“これでは先が思いやられる”と、見切りをつけられてしまうということも。これは、相手を大切に思うがゆえに起きてしまうことが多いので、注意が必要です」(同)
これは…ツラいですね。早合点しないよう、クリスマスを大事に考えていることはそれとなく伝えておく、もし12月前半に不満を感じてもいちおうクリスマスまで取っておくのがいいかもしれません。
クリスマスをどう捉えるかは人それぞれですが、やはり大きなイベントであるだけに、そこでは価値観の相違が浮き彫りになりやすいようです。そうして「クリスマスを楽しく過ごしたい」という思いの行き違いをきっかけに、どちらかが関係性に疑問や不安を抱いて“クリスマスブルー”に陥ってしまう…。浮かれムードから一転、独りぼっちのクリスマスとなってしまわないようくれぐれもお気をつけください!
(冨手公嘉/verb)
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