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2016.09.07
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2016.09.07
気になる子から一言、「痩せてて羨ましいな」。遠回しに「男らしくない」と言われたようでけっこう傷つく…。こんなふうに女性からの何気ない一言が男心にグサッと刺さることって、意外とよくあります。なんでそんなことを言ってくるんでしょうか? 心理カウンセラーの根本裕幸さんにお話を伺いました。
「相手への褒め言葉には、自分が普段から意識していることが影響しやすいです。たとえば、自分のコンプレックスや、『色白ブーム』といった流行など周囲の環境が関係します」(根本さん)
つまり、女性としては単純に羨望の気持ちを口にしただけかもしれず、ネガティブな意味ではないんですね。そして、似たような経験をしている男性はほかにも…。
「『肌白い』と言われた。色白がコンプレックスなのに…」(25歳・メーカー)
「合コンで『顔小さい』って褒められたけど、男として見られてない気がして切なかった」(27歳・営業)
「『体細いよねぇ』ってサラッと言われたのはショックだったな」(23歳・フリーター)
こうした男性陣の声を見ても、女性的には褒め言葉として使う言葉が男性にとってはグサッと傷つく地雷ワードとなっていることが多いみたいです。
「心理学では『投影の法則』と言うのですが、普段、自分自身を見るのと同じように相手を見ることはよくあるんです。例えば、顔の大きさを気にして小顔メイクをしている子は、相手の顔のサイズも気になり、『小顔だね』という褒め言葉が出やすいです。ダイエット中の子は相手の体型に注目し、『体細いね』と言いやすいです。ただし、男性の意見からわかるように、褒められてうれしい部分は男女によって異なる場合がほとんど。男性と話すときは視点を切り替え、男性が喜ぶ褒め言葉を発することが大切です」(根本さん)
男性が自分の喜ぶ褒め言葉を女性に向けて言うことはあまり想像できませんが、女性がそれだけ顔の大きさや体の細さを気にしているという表れなんでしょうか。ところで、これはうまく切り替える方法ってあるんですか?
「『男友達を作ること』です。地雷ワードを言いがちな女性は、女子高育ちだったり女性の多い職場で働いていたり、女性同士で過ごす時間が長い人が多いです。女性だけの環境では、必然的に女性目線での会話が多くなるので、男性と接するときも同じ感覚で臨んでしまう。そうすると、無意識に女性への褒め言葉を男性に使い、地雷を踏んでしまうんです。男友達と接することで男性が喜ぶツボなど、男性目線がわかってくるので、合コンなどでもうまく褒められるようになるはずです」(同)
なるほど。異性の友達との触れ合いも、本命との恋愛を発展させる意味で重要になってくるんですね。とはいえ、うっかり地雷を踏んでしまうこともありますよね。うまくフォローする方法ってありませんか?
「まずは、地雷を踏んだことに気づくことが大切。男性は女性と比べて感情を隠すのが苦手なので、会話が一瞬途切れたり急に機嫌が悪くなることが多いです。これらは地雷のサインと言っていいでしょう。そして、気づいたらすぐに『私、色黒だから羨ましくって』とか『顔が大きいのを気にしているから見入っちゃった』と言い、不意の一言が褒め言葉であることをアピールしましょう。男性は単純なので、褒められれば嫌な気はしないもの。このとき、軽めのテンションで冗談っぽく言いましょう。深刻に『ごめんね』と謝ったり黙り込んだりすると、男性も気まずく感じます」(同)
たしかにあんまり一所懸命フォローされても余計傷つきます。
「その場で地雷に気づけず、男性と別れた帰り道に『もしかして踏んだかも』と感じたら、メールで自分のコンプレックスを相談しましょう。男性に『体細いね』と言ったなら、『実はちょっと太ったんだけど、気になった?』など。そのメールで男性は『地雷ワード』の真意を知り、納得してくれます。また、コンプレックスや弱みを見せることで信頼感が芽生え、距離が縮まることがあります。『地雷ワード』は、あとからチャンスに変えられるんですよ」(同)
うまくフォローできればかえって関係を深められるんですね! とはいえ、不用意に人を傷つけないに越したことはありません。女性の皆さん、ガールズトーク感覚になっていないか注意して、気になる男性が本当に喜ぶ褒め言葉を考えてあげてくださいね。
(有竹亮介/verb)
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