ヒトメボ

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 家庭によって味が違うメニューと言えば、味噌汁もそのひとつですよね。味噌汁の具についてお話を聞いてみると、わかめや豆腐といった定番の具のほかにも家庭ごとの味があるようです。そこで、実家を思い出す「味噌汁の具」についてヒトメボ読者に聞いてみました。

「基本的に和食がメインの家庭だったので、洋風な料理に憧れていて、母に文句を言ってしまったことがある。悪いことを言ってしまったなと反省していたら、『ちょっと洋風』と言って、その日の晩に卵入りの味噌汁を出してくれた。帰省したら必ず作ってもらう定番メニューになっている」(東京・27歳女性)

 味噌汁の具として珍しくはありますが、かきたまスープのようでおいしそうです。お母さんの優しさも心に沁みいります。

もやし

「あまり裕福な家庭ではなく、おかずの品数が少なかったため、その分、味噌汁の具をかさ増しさせるためか、我が家の食卓には頻繁にもやしの味噌汁が上った。今、考えればもやしは安くて歯ごたえもあり、お腹がいっぱいになるという考えもあったんだと思う。友達にもやしの味噌汁の話をしたら驚かれて、かえって驚いた」(東京・29歳男性)

 もやしは意外と栄養価が高いのだそう。もしかすると、そういった配慮もあったのかもしれません。

じゃがいも

「ご近所一帯がじゃがいも農家だったこともあり、シーズンになるとじゃがいもを箱単位でおすそ分けしてもらっていた。そうなると、グラタンやサラダなどあらゆる料理にじゃがいもが使われるようになり、味噌汁の具は毎日のようにじゃがいもになってしまう。たまに実家を思い出して無性に食べたくなる」(北海道・25歳女性)

 箱単位でじゃがいものおすそ分けがあるなんて、さすがは北海道ですね。でも、そこまでじゃがいもばかりの生活が続くと、嫌いになってしまいそうです。

大根の葉っぱ

「大根の味噌汁はわりと一般的だと思うが、我が家の味噌汁には大根の葉っぱが入っていた。しかも根の部分を切って、水に漬け、何度か栽培してから捨てていた。けっこう好きな具だったが、大抵の家ではあまり大根の葉っぱは食べないという事実を知り、ショックを受けた」(北海道・24歳男性)

 実は筆者も「お母さん、大根の葉っぱの味噌汁また作ってよ」と人前で言って、ひどく怒られたことがありました。大人になった今でも大好きです。

揚げ玉

「母のつくる、小口ネギと揚げ玉がたくさん入った味噌汁が大好き。友人たちに聞くと揚げ玉を入れる家はあまりないようだけど、昔読んだ漫画にはおいしいメニューとして登場していたのでうれしかった」(東京・27歳女性)

 ほどよく柔らかくなった揚げ玉がおいしいのでしょうね。ネギとも合いそう!

かまぼこ

「うちの味噌汁にはよくかまぼこが入っていた。大人になるにつれ、かまぼこ味噌汁はあまり王道ではないと知ったけれど、かまぼこといえば味噌汁というぐらい体が覚えてしまっている」(東京・30歳男性)

 お雑煮の定番ですが、味噌汁の具としてはそこまで一般的ではないかも?

ラーメン

「『味噌ラーメンが食べたい』と言ったら、味噌汁にラーメンが入った味噌ラーメンならぬ、味噌汁ラーメンが出てきたことがある。絶句するほどまずかったが、母の味として記憶には残った。ちなみにそれ以来、母の前で『味噌ラーメンが食べたい』と言ったことはない」(東京・26歳男性)

 ラーメンを作ろうと思ったのに、奇しくもラーメンが味噌汁の具になってしまったというのが面白いですね。涙を誘うような話ではありませんが、確かに母の味として強烈に記憶に残りそうです。

 味噌汁の具をひとつとっても、家庭ごとのストーリーがあるよう。何かの折に、お友達と味噌汁の具トークをしてみると盛り上がるかもしれませんよ。

(佐々木ののか+プレスラボ)
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佐々木ののか+プレスラボ

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