ヒトメボ

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 食べたらなんだか懐かしい気持ちになる「おふくろの味」。しかし、ここで誤解してはいけないのが世の中のお母さんが全員「料理上手」ではないということ。料理が苦手なお母さんだっているんです! そこで、ヒトメボ読者に「料理下手なおふくろの味」について聞いてみました。

茹でた焼きそば

「私のお母さんは、とにかく何でも茹でます。子供の頃は文句を言うたびに『茹でると余計な脂が落ちるから太らないの!嫌なら食べるな!』と怒られていた記憶があります。そんなお母さんの定番料理は『茹でた焼きそば』。これは焼きそばの麺を茹でて、湯切りし、ソースを混ぜたもの。もう焼いてないから『焼きそば』ではないんですけどね」(東京・24歳女性)

 きっと、健康のことを考えたからこその調理法だったのでしょう。しかしながら、もはやそれは「ソース風味の茹でたそば」ですね……。

惣菜を詰め直したお弁当

「うちの母は料理を全くしない人だったので、遠足のお弁当には大苦戦。前日にスーパーで買った手作り感のあるお惣菜を丁寧に詰めて送り出してくれました。今ではもう笑い話ですが、母はお惣菜を詰めるセンスだけはあったので、友人たちから『料理上手のお母さんでいいな~』といつも羨ましがられていました」(東京・27歳男性)

 おふくろの味がスーパーのお惣菜とは、少し寂しい気もしますね。それにしても、作るセンスと詰めるセンスは別物なんだということに驚きです。

玉子焼き(スクランブルエッグ)

「お弁当のおかずで定番といえばといえば『玉子焼き』だと思いますが、わたしのお母さんは一般的な巻いてある卵焼きが作れません。我が家では『玉子焼き作って!』と言うとスクランブルエッグがでてきます。なので、お弁当のおかずはいつもスクランブルエッグでした」(千葉・29歳男性)

 お弁当には欠かせないはずの玉子焼き。作れないながらも、定番メニューとして玉子焼き(スクランブルエッグ)を入れてくれるところにお母さんの愛を感じますね。

冷凍シュウマイ

「とてもズボラなうちの母。夕ご飯のおかずといえば『冷凍シュウマイ』でした。頻繁に冷凍シュウマイが出てきて飽きてしまったため、工夫をこらして色々な調味料を試しました。今でも冷凍シュウマイを食べると母を思い出します」(東京・25歳女性)

 手軽な冷凍食品は忙しいお母さんの味方ですね。日本国民共通の『おふくろの味』と呼べそうな気もします。

フライパン

「洗い物が面倒くさい母は、いつもそのままフライパンや鍋ごと食卓に並べていました。そんなお母さんの口癖は『これは悪い見本だからね!』だったので、子供ながらに『真似しちゃダメなことなんだ!』と思っていたのですが、一人暮らしを始めたいま、自分もそうなってしまいました」(神奈川・23歳女性)

 お母さんが感じていた家事の大変さ、面倒くささは自分で体験してみないと分からないのかもしれませんね。とはいえ、おふくろの味で「フライパン」を思い出されることになるとは、きっとお母さんも予想していなかったでしょう。

白米

「我が家のお袋の味といえば、『白米』です。うちのお母さんは炊飯器でご飯を炊いたら料理終了。あとは『自分のおかずは自分で作れ!』が基本でした。おかげで自然に料理ができるようになったので、今では感謝しています」(埼玉・28歳男性)

 料理上手な子に育てるためのお母さんの策略だったのでしょうか。何はともあれ、料理のスキルが身についたのはいいことですね。

 お母さん=「料理上手」とは限りません。ですが、料理上手のお母さんにも負けないくらい、料理下手なお母さんだからこその素敵な思い出がたくさんあるようです。大切なのは料理の上手い下手ではなく、お母さんとの「思い出」なのかもしれませんね。

(おかき/Concent)
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