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2015.09.20
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2015.09.20
自分が大人になれば、親も年を取るのは当たり前のこと。子どもの頃のイメージのまま、いつまでも元気でいると思いがちですが、ふとしたときにハッと老いを感じて「もう親も年なんだなあ……」と思う瞬間があるのではないでしょうか。そんな「両親の老いを感じた瞬間」をヒトメボ読者に聞いてみました。
「厳格だった父。喜怒哀楽の『怒』以外ないのでは、というような父だったのですが、あるとき、子どもが初めておつかいに行く番組を観ていて涙ホロリ。その横顔がとても年老いて見えて少し寂しくなりました」(千葉・32歳女性)
年を取ると涙もろくなる……なんて言いますが、父親の涙を見ると動揺しますよね。
「早くに離婚をし、ずっと父1人、息子1人だった我が家。機会があれば女性と飲み会に行って、たまに朝帰りなんていうこともあった父。それが『若い女の子にはついて行けん……』と言って出かけなくなった。年をとったな、というのと同時に相手の『若い子』の年齢が気になったのですが、怖くて聞けませんでした」(神奈川・33歳男性)
もし自分と同世代だったら……と考えると、ちょっとドッキリしてしまいそう。ほかに楽しみが見つかるといいのですが。
「自分が子どものころは深夜まで起きていた父が、今では21時には寝て朝5時に起きるように。長く寝ていると疲れるという話に、切なくなった」(静岡・27歳女性)
子どものころは親の寝ている姿を見る機会は少なかったように思います。「早く寝なさい!」とよく怒られていたものです……。
「実家に帰ると母がいろいろと料理を作ってもてなしてくれるのですが、それが質素というかなんというか……。薄味でどれもさっぱりしすぎていて、食べごたえがない。揚げ物とか食べないのか、と聞いたら、ほんの少しで胃がもたれるのでできるだけ食べないようにしているんだとか」(神奈川・33歳女性)
食卓に並ぶメニューも年と共に変わってくるもの。食べなれたお袋の味と違ってくると寂しいかもしれませんね。
「母の手はとてもキレイだと認識していて、ずっと変わらないんだと思っていた。でも、ふとしたときに手を握られて。そのときに見たら、シワもシミもたくさんあったんです。ああ年をとったんだなあ、と涙が出てきた」(千葉・27歳女性)
手は年齢が出やすい場所でもありますが、ずっと記憶のなかにキレイな手のまま残っていると、その分、衝撃は大きいですよね。気のせいか、前より小さくなった気もしたり……。
「母がぎっくり腰になったときに、ベッドに運ぶために抱きあげたら、びっくりするぐらい軽かった。どれぐらいの体重なのかとあまり考えたことはなかったんですけど、小さいころのふくよかなイメージが強かったから余計に老いを感じたのかもしれません」(東京・37歳男性)
あらためてじっと見ると、なんだか小さくなったような印象を受けることもあります。お母さんは抱き上げてもらったことで息子の成長を体感できたかもしれませんね。
親がいつまでもいてくれるわけではないと分かっているはずなのに、つい、その現実を忘れてしまいます。いつか後悔しないように、両親と過ごすかけがえのない時間をなるべくたくさん作っていけたらいいですね。
(ふくだりょうこ+プレスラボ)
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