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2014.02.15
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2014.02.15
2014年4月から消費税率が5%から8%へ引き上げられることになりました。これにより恋愛にはどのような影響が出るのでしょうか? ファイナンシャルプランナーの武田明日香さんに伺いました。
「総務省の『家計調査』のデータを元にすると、平成24年度一人暮らしの27.4歳の男性の平均月収は26.4万円。交際費の平均データは9,221円ですが、交際費とは明確に定義があるものではありません。実際、男女が付き合っていくうえでは食事をしたり身なりに気を使うことも必要ですし、デートの移動や電話代などもかかると思います。このうち、移動費や通信費は生活に必要な分と切り分けができないものの、外食費24,023円、被服代6,141円については交際に関するお金として合わせると 39,385円。単純に5%から8%への増税によって3%の負担が増えると考えれば、恋愛に与える影響は一か月あたり1,180円ほどになります」(武田さん)
1,180円ですか? 思ったよりも少なく感じます。
「やりくり次第ではどうにかなる金額と言えるでしょうが、100万円預けても200円しか金利がつかない時代の1,180円を甘く見てはいけないと思いますよ」(同)
ほかには、どういった影響が考えられるでしょうか?
「楽天ビジネスによる男女50名ずつに質問したアンケートでは、実に半数近くの人が食事代や洋服代、レジャー費を節約するとの回答がありました。また、増税により贅沢品や嗜好品の購入を買い控えるようになると思いますが、それは金額が大きいからというわけではなく、我慢できるところは我慢しよう、といった気持ちになるのでしょう」(同)
これはデート代にも影響がありそう。我慢できるところは我慢しようの煽りを受けてしまったら恋愛にかけるお金はもっと減ってしまうかもしれないですね。では、うまくやりくりするためのアドバイスをお願いします。
「まずは、何にどのくらい使っているのか自分の家計費の内訳を把握し、家計の無駄を見直すことをおすすめします。たとえば食費であれば、コンビニ弁当を自炊に変えるなど、節約できるところはないでしょうか? 家計を把握していないと、消費税増税だけに気をとられてしまい、無意識のうちに交際費を削減しがちです。ここぞというデートのときにケチっては、気分も台無しですよね」(同)
消費税導入を機にこれまでのお金の使い方を見直すことが必要なのですね。ところで、生活の基盤となる給料にはどのような変化があるのでしょうか?
「一般的に消費税が上がれば『消費者の購買意欲が下がる⇒モノが売れない⇒企業は利益が上がらない⇒その企業に勤めている私たちの給料は上がらない』ということになります。1997年に3%から5%に引き上げられたときには、消費税増税をひとつの要因として『失われた20年』と呼ばれるデフレ時代が始まるほどでした(消費税増税以外にもデフレの要因はあります)。そこからはみなさんご存じのとおり、給料は良くて横ばい、また下がっている人も多いでしょう」(同)
確かに「給料が下がった」という声を耳にすることは多いですね。どのくらい下がっているのでしょうか?
「サラリーマンの平均年収は、平成9年度の467万円から徐々に下がり続け、平成24年度は408万円となっています。しかし、前回の消費税増税時と異なっているのが経済環境です。それが、ニュースで耳にすることも多い『アベノミクス』。アベノミクスとは、安倍内閣が中心となって、取り組んでいる一連の経済政策のこと。経済成長を図り『賃金上昇⇒消費拡大』につなげようとしています。例えば、私たちの給与が下がらないような、数々の施策(優遇制度など)を検討していたり、また2020年には東京オリンピックも待っています。これからの経済成長と収入アップには期待ができそうです」(同)
なるほど。生活の基盤となる給料についてはそこまで心配することもないのかも? 消費税が上がっても、お金をうまくやりくりして、恋人と一緒に素敵な時間を過ごしたいですね。
(鳴沢ことみ/コンセプト21)
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