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2015.12.12
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2015.12.12
「そろそろ結婚を」と切り出すと、「今はまだ」と返される。そうしてまたなんとなく先送り。早いとこ指輪や挙式や旅行の話をしたいのに…。って、もしかして彼が結婚に踏み切れないのはコレが原因だったりして?
「そうかもしれませんね。というのも、男性の初婚年齢の平均は30.5歳(※1)ですが、30代男性の3人に1人、20代男性の約半数は、“貯金が0円”なんです(※2)。結婚は何かと物入り、と思われていますから、それが結婚…というよりも結婚の話自体を敬遠する一因になっているかもしれません」(ファイナンシャルプランナー・横山光昭さん)
がびーん! 適齢期の未婚男性と出会うだけでも難しいのに、もし出会えても3人に1人は貯金がない(→今はまだ結婚できない)なんて。気が遠くなりそうです…。
「もちろんお金がなくとも結婚はできますよ。実際、結婚したカップルの約6~7割は婚約指輪を購入しているそうですが(※3)、裏を返せば、3~4割が買っていません。これにも3人に1人は貯金がないことが関係しているのかもしれませんね」(同)
…うーん。ということは、もしかして筆者がプロポーズされないのは『きちんと婚約指輪を贈りたいけど今はお金がないから』って思われているから?(そんなこと気にしなくていいのに!)
「そんな可能性もありますね。もちろん、2人の価値観に照らして必要のないものは買わなくてよいですし、必ずしも男性のみが費用を負担しなくてもよいものだと思いますが、『買いたいけど買えない』ことで婚期が遅れるのはもったいないですよね。しかし、貯金0円からでも婚約指輪はもちろん結婚指輪だって無理なく買えます。家計を見直して、資金を積み立てていきましょう」(同)
ちなみにブライダルジュエリー専門ブランド「ヴェラモーレ」さんに聞いたところ、指輪の平均購入価格は婚約指輪20万6,592円、結婚指輪13万1,154円だそうです(うち15%はローンでの購入)。合わせると約34万円ということになりますが、これだけのお金、具体的にどうやって貯めていけばいいですか?
「ふだん相談者の方に対して、3年後に無理なく年収の半分を貯められる『16.7の法則』をお勧めしているのですが、この場合もまず、月々の貯金額は毎月の手取り収入の6分の1である、16.7%を目安にしてください。直近の目標“34万円”は、手取り月収が20万円あれば1年弱で貯めることができます。実家暮らしの人は、家賃がかかりませんから、その場合、貯金額を2倍の34%に設定すれば倍速の半年で目標金額を達成できます」(同)
これなら来年の今頃には2人で指輪を選んだりできますね。とはいえ、今まで貯金していなかったのに、いきなり月に3万円も捻出するのは厳しい! いったい生活のどこを見直せばいいのでしょうか?
「まずは、家賃、生命保険料、習い事、通信費など“固定費”の見直しを。“必要だから”と月々支払っているイメージの固定費ですが、携帯プランや生命保険料の掛け金が高かったり、忙しくて通えていない英会話教室やスポーツジムに会費だけ払っていたり…と、意外とムダがあるんです。家の更新月が近ければ家賃交渉してみたり、思い切ってもっと家賃の安いところへの引っ越しを検討してみるのもいいでしょう。月々のことなので、ここをカットできると大きいですね」(同)
「次に変動費を見直しましょう。変動費は、食費、洋服代、交際費などその月で金額が変わる費用のことを指します。ここを『贅沢』や『ムダ」と捉え『断とう』とするとムリが生じます。そうではなく数や額を『減らす』アプローチが良いですね。ムリは続かないですし、その反動でお金を使ってしまっては意味がないですからね」(同)
毎日の習慣から減らせる出費が見つかるかも?
□コンタクトレンズ(1day)…1組あたり200円×30日=6,000円
⇒月の半分をメガネに代えれば+3,000円
□缶コーヒー(出勤、昼休憩)…1缶120円×2缶×20日=4,800円
⇒どちらか1本に減らせば+2,400円
⇒家から持参すれば+4,800円(豆代は除く)
□週刊誌(週2冊)…1冊250円×月8冊=2,000円
⇒友人と借り合うなどで週1冊に減らせば+1,000円
□タバコ(1日1箱)…1箱440円×30日=13,200円
⇒週5箱(月20箱)に減らせば+4,400円
□コンビニATM(時間外手数料)…1回210円×月4回=840円
⇒時間内105円(1回)に利用すれば+420円
⇒銀行ATMを手数料無料の時間内に利用すれば+840円
□缶ビール(500ml)…1缶284円×30日=8,520円
⇒中瓶ビール(500ml)280円に代えれば+120円
⇒瓶を返却すれば1本=5円のキャッシュバックでさらに+150円!
これだけでもざっと月に11,340円~14,310円を捻出できます!(3万円までもう少し!)
「指輪の予算“34万円”を貯めるのは、そんなに難しいことではありません。結婚にかかるお金は指輪だけじゃないので、がんばってこの調子で3年後には年収の半分を貯めてもらいたいですね」(同)
「今はまだ」と結婚を先送りにする理由が、もし「貯金がないから」だとしたら、それはちょっと早合点かもしれませんよ。
<データ出典>
※1
「初婚年齢(各歳)別婚姻件数の割合」(厚生労働省「人口動態統計」(2010年)より)
※2
金融広報中央委員会による単身世帯の金融資産の有無に関する調査(2013年)によれば、20代男性の45.1%、30代男性の35.8%が『金融資産を保有していない』と回答。また、年収別の集計結果では、年収300万円未満の金融資産非保有率は42.6%。(「知るぽると」より)
※3
婚約時に記念品を購入したカップルは全体の約7割。そのうち約9割が婚約指輪をセレクトしているので、全体の約6~7割の人が購入していることに。(「ゼクシィnet」より)
http://zexy.net/mar/manual/ring_maruwakari/chapter1.html
(坂井あやの/verb)初出 2014/1/31
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