ヒトメボ

フリーアナウンサー

大平雅美

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読了時間:約5分

 大勢の人の前に立つと、思うように話せないことってありますよね。なかでも、『結婚式スピーチ』はかなりの難関。緊張はもちろん、『切れる・別れる・死ぬ』などの忌み言葉や、『度々・重ね重ね・くれぐれも』などの繰り返し言葉を気にしすぎるあまり、当たり障りのない無難なスピーチになってしまいがちです。

 とはいえ、結婚式スピーチを頼まれることがあれば、素敵なスピーチにしたい! そこで、フリーアナウンサーの大平雅美さんに実践的な結婚式スピーチテクニックを聞きました。

完璧に原稿を暗記する必要は全くなし!

「まず大事なのは、事前の準備を怠らないこと。ただ、準備となると、多くの人は原稿を丸暗記しようとしますがこれはNGです。丸暗記は記憶しかよりどころがないので、緊張で記憶が飛んでしまうと一気にパニックに陥ってしまうんです。

いいスピーチをするためには、事前に原稿を何度も音読して練習するのはもちろん、本番の時には『伝えたいキーワード』だけを覚えておくか、キーワードを話す順番に小さな紙に書いて持っておくのもいいですね。その方が安心して自然なスピーチができると思いますよ」(大平さん)

 完璧に暗記しておくのがマナーのような気がしていましたが、それで不自然なスピーチになったら本末転倒ですもんね。

 でも、やはり沢山の人の前に出ると緊張してしまいます…。

マイクを持ったらとりあえず黙る!

「マイクの前に立つと、緊張ですぐに喋りだしてしまいがちですが、これは失敗の元。マイクを持ったらまず落ち着いて、心の中で『1、2、3』と数えるぐらいゆっくりと会場全体を見渡しましょう。そうするだけで、それまでガヤガヤしていた場が整い、会場の視線を自分に向けさせることができます。

そして、お辞儀をしたら大事なのは第一声。例えば『みなさま、私は新婦の友人の…』と話し始めるとしたら、最初の『み』の音を普段より少し強く大きな声でしっかりと発音すればその後もスムーズに話せますよ」(同)

 最初を意識するだけなら、なんだかできそうな気がします! 他には、スピーチ中に意識しておくことはありますか?

親族に向かって話す!

「『新郎新婦のためのスピーチを!』と思うと、知らず知らずのうちにひな壇の2人だけに語りかけるようなスピーチになってしまいがち。でも必死になってスピーチをしていると、気付けば新郎新婦以外は蚊帳の外なんて状態になってしまうことも…。

会場全体を巻き込むためには、体は新郎新婦の方を向きつつも、顔は親族を見て話すのがポイントですね。会場の一番後ろにいる親族に向かって話すことが、会場全体にスピーチを聞かせることに繋がるんです。また、新郎新婦の親族は陰の主役。彼らを良い気持ちにすることができれば、会場全体の雰囲気も良くなりますよ」(同)

 なるほど! では、ご両親や会場のみんなの心をつかむにはどんなエピソードを話せばいいのでしょう…?

自分しか知らない具体的なエピソードを見つける!(人・地名・数字を意識)

「『〇〇ちゃんはすごくいい子なんですよ』など、誰にでも使えるような褒め言葉ばかりを並べていては聞き手を飽きさせてしまいます。聞き手を感動させるためには、『私が風邪のとき、わざわざ薬を買ったり食事を届けてくれたりして、彼女はすごく優しくて気配り上手なんです』など、新郎新婦の内面や性格、長所などが伝わる、あなたにしか話せない具体的なエピソードを選びましょう。

就職などで進路の岐路に立ったときに共に悩んだこと、二人で旅行に行った話などを選ぶと良いですね。また話を具体的にするには、『人・地名・数字』を意識するのがポイント。『2年前に新婦の〇〇ちゃんと私で出雲大社へ言ったときのことです』というように話し始めれば、聞いている人もイメージが膨らみます」(同)

 確実に親族の心を掴むには、『お父さんの還暦祝いに何を贈るかすごく悩んでいて、相談を受けたこともあるんですよ』など、家族にまつわるエピソードを選ぶのがキモだそう。

 ちなみに、ここまできたら、『笑い』も取りたいのですが…?

笑わせようとしなくても大丈夫!

「注意してほしいのはウケを狙えば狙うほど会場をしらけさせる可能性が高いということ。そもそも笑いは伝播するものなので、会場を笑顔にするには自分自身が『おめでとう』の気持ちを込めて、心からの笑顔で話をするのが一番なんです。

さらに、大きな笑いを引き起こしたいなら、自分が面白いと思っている新郎新婦のエピソードを自ら思い出し笑いしながら話してみるのもいいかも。そこまで爆笑ネタでなかったとしても、聞く人に『何か面白そうな話をしている』と思わせることができますよ」(同)

 たしかに、テクニックで笑わせるのは難易度が高そう。それよりは、結果的にみんなを笑顔にさせるようなエピソード選びと話し方が大切なのかも!

シメは分かりやすく!

「そして、一番やってはいけないのは『終わったか終わらないかわからないスピーチ』です。多少途中でつまずいても、シメさえスッキリとしていればスピーチ全体の印象が良くなります。例えば『以上、私からおめでとうのスピーチでした』といった分かりやすい言葉で締めて、最後は礼儀正しく『お辞儀+笑顔』を忘れないようにすると好感度が高いですね」(同)

 最後に、大平さんからこんな言葉をいただきました。

「結婚式スピーチにおいて、やはり一番大切なのは祝福の気持ち。スピーチを頼まれたということは、親族や仕事関係の方も知らないような新郎新婦のエピソードをたくさん持っているはずなので、自信を持って楽しく笑顔でスピーチにのぞんでください」(同)

 これらを心に留めたら、あとは新郎新婦の幸せを願って一生懸命話すだけ。あなたの気持ちはきっと届くはずです!

(岩本彩佳/short cut)
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ライター

岩本彩佳

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