気遣いはむしろマイナスに!? 連休を「友達と過ごしたい」ときの恋人説得術

　待ちに待った連休。恋人とゆっくり過ごそう…と考えていたら、「友達と予定が…」なんて言われて揉めるケース、ありますよね。ただ逆の立場になって考えてみたとき、恋人と連休を一緒に過ごすつもりがないことを、相手を不愉快にしないように切り出すのはなかなか難しそうでもあります。これって、どうやって告げるべきなのでしょうか。心理カウンセラーの根本裕幸さんに伺いました。

「連休を友達と過ごしたい場合の恋人説得術は、男性と女性で対処の仕方が異なります」と、根本さん。ではまず、女性が連休を友達と過ごしたい場合はどう言えばよいのでしょう。

女性の場合、彼に「そのかわりに…」という何かを用意

「男性は、彼女から『友達と過ごす』と言われると、疑念や嫉妬が生じます。あるいは、『自分より友達のほうが大切なのか』と不満を持つことも多いです。そこで重要なのは、『そのかわりに…』という何かを彼女が用意しておくこと。別日に会う予定を入れたり、彼氏の好きなものを用意したり。『彼氏を大切にしている』という証明がポイントです」（根本さん）

　女性は、彼に「寂しくさせてごめん」などの感情的なフォローをしがち。しかし、これは逆効果。友達と過ごすことについてはそれ以上触れず、他の部分でカバーするのがベストなようです。では男性が連休を友達と過ごしたい場合はどうすればよいのでしょうか？

男性の場合、彼女の気持ちを汲んだひと言を添える

「友達と過ごすことを告げる際に、彼女の気持ちを汲んだひと言を添えるのが重要。たとえば『寂しくさせてごめん』『寂しいと思うけど』などですね。多くの男性は、女性と逆で、罪悪感や相手の不平が強まることを恐れて『余計なことは言わない』というスタンスを取りがち。でもそれは逆効果。彼女の寂しさを分かっているアピールをしましょう」（同）

　さらに、彼女に不満を言わせることも大切なよう。

「彼女のなかには『そんなのイヤ』と不満をあらわにする人がいるかもしれません。でも、これはむしろ言わせてあげるべき。彼女は決して本気で『今から予定を覆してほしい』とは思っていません。気持ちを吐き出したいだけなんです。ですから、彼女が『イヤだ』と言ったからといって、男性も予定の変更を考えなくても大丈夫です」（同）

　相手の気持ちを汲んだひと言を添え、彼女の思いを吐き出させる。男性は、罪悪感からつい避けがちですが、むしろしてもらったほうがよいようです。

「私も行っていい？」への対処

　彼女の集まりに彼氏が行きたがることは少ないですが、彼氏が友達と過ごす際によくあるのが、彼女が「私も行っていい？」と言ってくる展開。こうした場合、どのようにして回避すればよいのでしょうか？

「これはとにかく明るく『今日は男だけの集まりだから無理なんだよ』と言いましょう。少しでも言い淀んだり、申し訳なさそうにしたりするのはダメ。罪悪感は女性に伝わりにくいのです」（同）

　さらに上記と並行して、「当日のメンバーなどをなるべく詳細に説明し、『何かを隠している』という彼女の疑惑を払しょくすることも大切」と根本さん。積極的に説明することがカギになりそうです。

　ちなみに、男性には「連休は一人で過ごしたい」という人もいると思いますが、これは「女性にとって理解しにくい感情」と根本さん。「男性が一人で過ごしたい場合でも、3日のうち1日は彼女と会うなど、フォローの部分を作るべき」なのだそう。反対に、「女性が休みを『一人で過ごしたい』と言ってきたら、それは少し危険。女性は男性ほど『一人の時間が欲しい』とは思わない傾向にあります。つまり、気持ちの離れや浮気などの可能性が出てくるんです」とのことです。

連休の過ごし方ひとつ取っても、男女の仲には色々とあるものですね。

(有井太郎＋プレスラボ)

初出 2013/12/27