ヒトメボ

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小学生にとって図書室は身近な娯楽施設。友達とどちらが本を多く借りて読むかの競争をしていた、なんて人もいるのでは? しかし図書室の場合、借りたい人がたくさんいて自分の番がなかなか回ってこないことがあります。「人気すぎて学校の図書室ではなかなか借りられなかった本」についてヒトメボ読者に聞いてみました。

『ハリー・ポッター』

「『ハリー・ポッター』が面白いと評判だったけど順番が回ってこなかった」(東京都・32歳男性)

「『ハリー・ポッター』が読みたかったのにいつも貸し出し中でした。結局親に買ってもらいました」(東京都・31歳女性)

『ハリー・ポッター』の第一作「賢者の石」の日本語版が発売されたのは、1999年12月のことです。いち早く取り入れた学校では、図書館で借りられたのでしょう。ただ、やはり人気のため順番待ちだったようです。

『こまったさん』『わかったさん』シリーズ

「料理について楽しく書いてある『こまったさん』が大好きでした。友達にも好きな子が多くて、ほとんど貸し出し中だったのを覚えています」(東京都・35歳女性)

「おかし作りの『わかったさん』シリーズが人気でなかなか借りられなかった」(東京都・32歳女性)

『こまったさん』の「おはなしりょうりきょうしつ」シリーズ、『わかったさん』のおかしシリーズは世代を超えて愛されている「お料理本」です。最近では孫のために、かつて自分が読んだ本を買ってあげるというおばあちゃんもいらっしゃるそうです。すでにファンは三世代目に入っているというわけですね。

『かいけつゾロリ』シリーズ

「かいけつゾロリは面白かったし、友達の間で人気があった。ただ、いつも貸し出し中で借りられなかった。シリーズをコンプリートするために市の図書館にも行った」(東京都・27歳女性)

原ゆたか先生の『かいけつゾロリ』シリーズは、第1作『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』(1987年11月刊行)から第64作『かいけつゾロリ ロボット大さくせん』(2018年12月刊行)まで、30年以上も読者から愛され続けています。世代を超えて、小学校の図書館で人気を維持し続けているのはスゴイことですね。

『ブラック・ジャック』『はだしのゲン』

「図書館に置いてある漫画は限られていた。『ブラックジャック』は先生が読んでもいいと考えたのだと思う。漫画だというので借りる人が多かった」(東京都・34歳男性)

「図書館にある漫画だからでしょうけど、『はだしのゲン』はけっこう借りられていた。読むのがつらくなる漫画だったけど」(大阪府・30歳男性)

小学校の図書館(図書室)には基本漫画は置いていないですよね。ただ、教育に役立つと先生が判断した(?)作品、例えば手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』や『火の鳥』、中沢啓治先生の『はだしのゲン』といった作品は、図書館に置かれることがあったようです。

『ズッコケ三人組』シリーズ

「『ズッコケ三人組』が大好きだった。特に怪盗Xが登場する話が好きで何度も読んだ。人気があったのでなかなか借りられなかったけど」(東京都・32歳男性)

那須正幹先生の『ズッコケ三人組』シリーズは、1978年から2004年まで刊行され全50巻となっています。人気作で貸し出し中であることが多いので、仕方なく途中の巻から読み始めたという人は少なくないでしょう。一話完結ですので、どの巻から読んでも大丈夫ですが、多くの人が「どうせなら順番に読みたいなぁ」と思ったかもしれませんね。

人気の本だからこそ、ようやく自分に順番が回ってきたときの読書の楽しさはひとしおだったかもしれませんね。読者の皆さんは、「小学校のとき、図書館でなかなか借りられなかった本」といえば、どんなタイトルを思い浮かべますか?

(柏ケミカル@dcp)
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