ヒトメボ

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本はいいけど漫画はダメ……。学生時代に、先生にそんな固いことを言われた経験がある人は少なくないはず。しかし漫画のなかにも、内容によってはそもそも図書室に置かれていたりしますから、学校に持ち込んだり教室で読んだりすることがギリギリ許されるものもありましたよね。今回は、学校でも堂々と読める「合法的」な漫画について、ヒトメボ読者に聞いてみました。

三国志(横山光輝)

「横山光輝の漫画『三国志』が好きで、学校にも持ち込んでいました。実は私が通っていた学校の図書館にはこの三国志シリーズが置いてあったので、学校公認ということ。別の人の借りられていることもあるので、面倒だから私物を持ち込んでいました」(群馬・28歳男性)

原作に忠実といわれる漫画の三国志は、図書館にも所蔵されるなど大人のお墨付き。歴史の勉強、という名目で手に取った人もいるのでは? 劉備(りゅうび)や関羽(かんう)など、個性豊かな中国史の登場人物に心を躍らせた人も少なくないでしょう。

水滸伝(横山光輝)

「中国の歴史小説を題材にした漫画が大好きで、水滸伝を学校で読んでいました。西遊記は小説でも先生に見つかって怒られましたが、水滸伝は漫画にも関わらず寛容でしたね」(金沢・25歳男性)

中国四大奇書の1つである「水滸伝」。漫画の表紙を見れば懐かしさが込み上げる人も少なくないでしょう。三国志もそうですが、漫画家・横山光輝さんの作風は誠実さが伝わる劇画タッチで学校の先生たちをも納得させていたのかもしれません。

はだしのゲン

「小学校の時、担任の先生がはだしのゲンを紹介してくれました。最初はかなり衝撃で“怖いもの見たさ”で続きが読みたくなったんです。その後、クラスの中ではだしのゲンなら学校に持ち込んでもいいという雰囲気になって、毎朝早めに教室で読んでいました」(愛知・26歳男性)

漫画家の中沢啓治さんが自身の原爆被爆体験をもとに描いた「はだしのゲン」。生々しい描写も多く、子どもには刺激的ですが、戦時中の生活を今に伝える作品として、学校の先生も公認のようです。

あさきゆめみし

「学習塾にあさきゆめみしが全巻あって、源氏物語の歴史を知るためによく読んでいました。その流れで学校に持って行ったら、見つけた先生がちょっと迷って『漫画はダメです』てボソッとつぶやいた。結局取り上げられませんでした笑」(神奈川・27歳女性)

大和和紀さんが描いた「あさきゆめみし」。全体の筋はほぼ原作通りで、華やかな宮廷生活を視覚的に描いた素晴らしい作品ですが、少女漫画のタッチですから、「漫画の域を出ない」と判断してされることも無きにしも非ず……。

ブラック・ジャック

「自分が小学校のときは、手塚作品はだいたいOKだった。というのも、図書室に手塚作品がそろっていたから。読書の時間に堂々と『ブラック・ジャック』を読んでたのが懐かしい……」(埼玉・30歳男性)

手塚治虫さんの言わずと知れた名作「ブラックジャック」。医療漫画の金字塔として、医学的な描写も多いですが、ストーリーはフィクションで無免許の天才医師、ブラック・ジャックが主人公という設定。学校の図書室に置かれていたために許されていたという人もいるようですね。

とくに歴史ものの漫画は「勉強」という大義名分がありますから、先生としても注意するに注意できないことも……。学校で読める「合法的」な漫画、みなさんは他にどのような作品を思いつきますか?

(シャモジョー/ヒャクマンボルト)
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