0
0.0(0人が評価)
2015.10.13
0
0.0(0人が評価)
2015.10.13
「なんか、恋すると無性にピンクを選びたくなるよね~」
先日入ったカフェで私の隣に座っていた女性2名の会話が聞こえてきました。たしかに女性はピンク色に対する思い入れが強く、世間でも「ピンク=女性」というイメージが広く定着していますよね。
そこで、今回は「ピンク=女性」のイメージが定着した理由を恋愛カウンセラーの望月千恵がお伝えします!
ピンク色は「赤ちゃん」をイメージさせる色とも言われ、淡いピンクという色が母性本能をくすぐるだけでなく、赤ちゃんのハリのある、滑らかな肌に対する女性の憧れも潜んでいると言われています。恋愛の側面から言えば、男性に「まるで赤ちゃんのような肌だね」なんて言われたい女性の願望が影響しているのかもしれません。
ピンク色は女性ホルモンの分泌を促す作用があると言われています。ピンク色を見るだけで脳を刺激し女性ホルモンの分泌を促すほか、精神面の安定を促す効果や血行促進等の効果があるそうです。
色彩心理学でピンクは愛情・献身・幸福・女性的を表すと言われ、マイナスのイメージとしては幼稚・非現実的・甘え・媚びなどが挙げられます。こうして、そのイメージを挙げてみると、「ピンクのイメージ」と「女性のイメージ」は、良くも悪くも、ほぼイコールと感じる人も多いのではないでしょうか?
ピンク色のプラス効果をうまく取り入れている例として、産婦人科や歯医者、保育園など人を安心させ、精神の安定を必要とする場では特に、ユニフォームやエプロンに取り入れることが多いと言われています。
色彩心理学やカラーセラピーの観点から言えば、ピンクのプラスイメージ(愛情・献身・幸福・女性的)を利用して、女性はファッションやメイクにも、その色のイメージを反映させていることが考えられます。ピンクは女の子っぽく、かわいいイメージを表現できるので、初デートのときやここぞ! という場面で選ばれやすい色。
意中の相手に「かわいく見られたい!」「女の子っぽいイメージを印象付けたい!」というように、他者に与える印象を考慮した色選びとして、ピンクを選ぶ女性が多いからこそ、男性の思う女性のイメージ色=ピンクと刷り込まれていき、「ピンク=女性」という価値観が男女共通になったのではないでしょうか。
多くの人は男女の区別をつけるため性別を色によってカテゴライズするという環境で育ってきました。例えば身近なところで公衆トイレがそうですね。その標識は男性=青。女性=赤で案内されています。
古代、女性は男性よりも果実や植物の採取に携わる事が多く、それらが赤やピンクだったために、無意識にその色に対しての反応力が向上したという説があります。様々な説はありますが「赤・ピンク=女性」「青・水色=男性」といった印象は世界各国で共通していると言われています。
女性たちがピンク色の持つこうしたプラス効果を理解し、意識的にも、無意識的にも生活の中に取り入れた結果、「女性=ピンク」というイメージが定着したのでしょう。これまでこの色になじみのなかった皆さんも機会があれば試しに選んでみてはいかがでしょうか?
(望月千恵/コンセプト21)初出 2013/5/7
0comments