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2016.03.10
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2016.03.10
いつもは愛想が悪くてツンツンしてるくせに、ときおり見せる甘えたしぐさ…。そのギャップが異性を惹きつけてやまない、いわゆるツンデレ。男女ともに人気が高いですよね。ところで、どうしてこうも魅力的に映るのでしょう? 恋愛心理や脳科学に詳しい、まついゆうへいさんにお話を伺いました。
「それは、心理学の『ゲイン効果』というものが大きく関わっているからです。人間は、最初からずっとプラスの印象だけの人よりも、最初はマイナスの印象だったのに、徐々にプラスの印象に変化していく人のほうが気になってしまいます。ツンデレの人って、最初は照れ隠しとして冷たく当たっていたのに、時間が経つにつれてだんだん甘えてきたり、たまに気のある素振りを見せたりしてきますよね。これはまさにゲイン効果の典型的な例であるため、とても強く印象に残るのです」(まついさん)
ツンデレ人気にはれっきとした心理的背景があったんですね。
「ちなみに、ツンデレに惹かれやすいタイプの人もいます。それは、『物事とはこうあるべきだ』とレッテルを貼りたがる人。言い換えれば、理屈っぽい人です。なぜなら、第一印象で相手に強くレッテルを貼っている人ほど、ツンデレのように二面性のある人には『謎』を感じるからです。謎や不思議は解明したくなるのが人間の性ですから、『理屈では説明できない謎』であるツンデレを『もっと知りたい…!』と、ついつい興味を持ってしまうのです」(同)
ふむふむ。ちなみに、こうしたツンデレ感って筆者のようなツンデレ初心者でも醸し出せるものなんでしょうか?
「実は、ツンデレには2タイプあります。一つめは、精神的に未成熟なために、なかなか本性をさらけ出すことができない先天性のツンデレ。そして二つめは、『目の前のことに集中している』ために、結果として第三者からはツンデレに見えてしまう後天性のツンデレ。ツンデレ初心者が魅力的なツンデレを演じるには、後者を目指すのがオススメです。そのためには、『目の前のことを本気でやってみる』ことが大切。例えば、仕事中はすごく真面目でどこかよそよそしくもあるのに、仕事が終わるとはじけた笑顔で笑っている男性に、魅力を感じたりしませんか? そういう人はたいてい、目の前のことに集中しているのです。真剣になる必要があるときには真剣に、楽しいときや嬉しいときには、心から素直に笑う。すると、自然と二面性が生まれ、魅力的なツンデレを演出することができますよ」(同)
なるほど~。無理に演出しなくても(むしろ敢えて演出しないからこそ)、真剣な表情とゆるんだ表情とのギャップで、自然とツンデレのような魅力的な二面性を見せられるというワケですね。駆け引きしたり、演技したり、異性を手のひらで転がすようなことができない筆者は、ぜひとも参考にさせていただきます…!
(池田香織/verb)初出 2011/8/19
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