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2015.07.30
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2015.07.30
「死ぬまで一緒にいよう!」…なんて甘い言葉を恋人や配偶者と交わしている人もいるでしょう。でも、どれほど強い絆で結ばれていたとしても、多くの場合、どちらかの命が先に終わりを迎えてしまうもの…。そんな「パートナーとの死別」についてズバリ、ヒトメボ読者に聞いてみました。(回答者:30名)
結果、14名ともっとも多かったのは「先に死にたい」。次いで9名が「後に死にたい」、「どちらでもよい」と答えた人は7名でした。それぞれどうしてそう考えたのでしょうか。
「残されても、その後の人生を一人で生きるのはしんどい」(東京・35歳男性)
「自分が残されると、絶対に『あのときああすればよかった』『もっと一緒にいればよかった』と後悔しそうだから、先に死にたいです。置いていく相手には悪いですが…」(東京・25歳女性)
「会えないだけで寂しいのだから、死だなんて、確実に寂しい思いをするに決まっている」(千葉・32歳男性)
「彼より私の気持ちのほうが大きいので、後に残されたら耐えられない! それどころか、『彼が死んだら後を追って死ぬ!』くらいの気持ちです…。一方の彼は、私が先に死んでも、悲しみはするでしょうが普通に生きていけそう(涙)。なので、断然自分が先がいいです」(東京・30歳女性)
「最愛の人が死んだら生きていけないと思うから」(愛知・38歳男性)
「毎日そばにいるのが当たり前になっているから、夫がいない事に耐えられそうにない」(愛知・48歳女性)
「死んだ後のことももちろんだけど、純粋に彼の死んだ姿を見たくない。棺桶に入った姿なんて、想像するだけで泣いちゃいそう…」(鹿児島・18歳女性)
パートナーより先に死にたいという人は、ほとんどが「悲しみを抱えきれない」、「一人きりに耐えられない」と、自分自身のつらさを受け入れるのが難しいと考えているよう。一方の、「後に死にたい」ではこんな声が集まりました。
「夫の役目として、妻のことは最期まで看取ってあげたい。同時に、自分が衰弱した醜い姿を見られたくない」(京都・64歳男性)
「最愛の人の最期を見届けることで、改めて『人生でこの人と出会えて良かった』と思えるだろうから。きっと、『後のことは何も心配することはない。ありがとう』と言うだろう」(福岡・20歳男性)
「親戚の御葬式に行くたびに、残された側の気持ちがどれだけつらいかを痛感する。だからこそ、相手にそんな思いはさせたくない。そのためにも健康でいなきゃなと思う」(新潟・36歳女性)
「私より、相当な寂しがり屋さんの彼。『私がいなくなったら彼はどうなってしまうだろう』とすごく心配なので、彼を置いていく訳にはいきません」(東京・34歳女性)
「残された後の人生を、その人との思い出を振り返りながら生きたい」(東京・26歳女性)
「私が死んで相手が悲しむ姿を見たら、たぶん成仏できないと思う…」(大阪・30歳女性)
後に死にたいという人には、パートナーの最期を看取りたいという声が多く見られました。そして、「どちらでもない」と答えた人からはこんな声が。
「先なら先で死後のことをやってもらえるし、後なら後でパートナーのいない別の生活が待っていそうだから」(東京・31歳男性)
「死んじゃったときは、寿命は寿命として受け止め、仕方ないと思う」(埼玉・19歳男性)
言葉にすると少し冷たいような気もしますが、どんな運命であれ、立ち直る自信があるということかもしれませんね。
いつ死が訪れてもおかしくないことを忘れ、日常を生きている私たち。パートナーとの「永遠の別れ」を想像することで、当たり前になっていた愛情や絆に、あらためて気づくキッカケになるかもしれません。
(池田香織/verb)初出 2013/4/16
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