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つぐみ恋愛相談所代表

橘つぐみ

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読了時間:約4分

 恋人への不満をすぐに態度に出す人もいれば、イライラやモヤモヤを自分の中に溜め込む人もいますよね。その結果、不満が爆発して取り返しのつかない大喧嘩に発展してしまうこともよくある話…。

 そこで今回は、不満の種類を「性格の差による日常的な不満」、「性の相性による不満」、「お金にまつわる不満」の3つに分類。シチュエーションごとに「恋人との関係を壊さず上手に不満を伝える方法」を、恋愛コンサルタントの橘つぐみさんに教えてもらいました。

【1】性格の差による日常的な不満

(例)

付き合っているのに、メールや電話の頻度が少ない

時間にルーズな性格のため、待ち合わせにいつも遅れてくる

物を出しっぱなしにしたり、部屋を片付けない

「ちょっとした行動にイライラしても、『なんで連絡くれないの?』『なんで時間を守れないの?』と相手を責める言葉は使わないこと。強い言葉を使ったところで、必ずしも相手の心に響くわけではありません。

例えば、『連絡がないと不安になっちゃう』とか、『事故に遭ったかと思って心配したよ』、『もうちょっと早く来てくれたら、もっと一緒にいられるのにな』…というように、こちらの気持ちを主体として、相手のことをどれだけ深く考えているのかが伝わるような言い方に変えてみましょう。部屋の片付けに関しても、『片付けてって言ったじゃん』ではなく、『キレイにしてくれたら嬉しいな』と、相手の良心に働きかける工夫を。これらはメールで伝えるのではなく、直接顔を合わせたときに伝えてこそ効果を発揮します」(橘さん)

【2】性の相性による不満

(例)

「彼女は週1回で満足だが、彼は週3回が理想」など、したいペースが違う

セックスの前に相手がお風呂に入ってくれない

そもそも体の相性があまりよくない

「性の不満はほかの不満と比べ、よりデリケートな問題。不満を真正面から伝えると相手は深く傷つきます。特に、体の相性など努力しても変えようのない問題に関しては、心にしまっておくのが正解。男性に対して『早い』、『小さい』などと指摘するのも厳禁です。同様に、女性に対して体型の不満を述べたり、したいときにできないからと拗ねたりするのもNGです。

もし、一方が相手のしたいペースと合わなくて困っているなら、『今日は疲れてるからイヤ』と伝えるのではなく、『くっついて寝るだけでいい?』など代替案を出すと◎。また、『お風呂に入ってくれなきゃヤダ』ではなく、『一緒に入るのも楽しいよ』と提案してみると、改善されていくかもしれません」(同)

【3】お金にまつわる不満

(例)

自分とのデート代はケチるのに、趣味の物にはたくさんお金をかける

将来に備えて貯金をする気がまったくない

人からすぐにお金を借りるなど、金銭面全般において価値観がルーズ

「ある程度長い付き合いや同棲カップルの場合、金銭感覚が異なると大きな不満に発展しやすいですよね。例えばいつもデート代を節約されて不満なら、『本当はもっと高級なお店に行きたいのに』と要望を述べるのではなく『最近あまり大事にされてない気がする…』と寂しげにつぶやいてみるのも手です。

また、いつまでたっても貯金できない相手には『○○に行くための旅行資金、一緒に貯めようよ!』と目標を設定してしまうのもアリ。万が一、金銭面がルーズな恋人に『お金を貸してほしい』と頼まれたら、きっぱり断るか最初からあげるつもりで接して。ここでしっかり線引きをしないと、後々もっと大きな問題に発展します」(同)

 3つのシチュエーションごとに不満の上手な伝え方を解説してきましたが、橘さんいわく、どんな不満を伝える上でも共通して覚えておきたいことがあるそう。

「不満の原因は、『相手をコントロールしたい』という自分のエゴからきていることも事実。ですから、すぐに相手の意識が変わるだろうと期待しすぎないこと! まずは小さなハードルから一つずつ越えていけたらいいな、という気持ちで相手と接するのが大切ですよ」(同)

 不満を溜めこみ過ぎず、上手に伝えていければ相手との関係がより良くなるかもしれません。そのためには、お互いが歩み寄る姿勢も忘れちゃいけないってことですね。恋人へのモヤモヤを抱えている人は、一度自分の胸中を整理してみては?

(池田香織/verb)
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ライター

池田香織

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