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就職活動では自分を大きく見せようとしてしまいがち。エントリーシートや面接で、必死のあまり、つい話を盛ってしまった経験がある人は少なくないはず。就活生が自己PRで盛ってしまったエピソードについて、ヒトメボ読者に聞いてみました。

読書が好き

「出版社を志望していたので、面接では『読書が好きです』と吹聴してました。でも、実際はそれほど本を読んでた方ではないと思うし、本当に好きかと聞かれれば素直にうなづけないのですが、『読書が好き』と言わないと自分のアイデンティティが崩壊してしまいそうな気がして……。あのときはツラかった」(食品メーカー勤務/32歳女性)

「本気で『好き!』と言えるものはないかもしれないけれど、何かひとつあげるとしたら読書が好きだと思う」と、回りくどくもできるだけ正直に自己の内面を伝えるといいのでしょうか? しかし、いざその瞬間になると、中途半端だと思われないか不安にもなりますよね……。

第一志望

「面接で『他にどこを受けてますか?』と聞かれる度に、それに応えた後、『でも、御社が第一志望です』って必ず言いそえるようにしてました。後から冷静に考えるとそのほうが胡散臭いってわかるけれど、そのときはもう必死ですから……」(銀行勤務/28歳男性)

他に受けている企業を聞かれると、なんとなく後ろめたい気持ちになるもの。例えば、正直に第四志望ですと言ったなら、先方はあまりいい気がしないでしょうし……。

インドネシアで井戸を掘った

「大学のとき、国際協力を目的とする学生団体に入ってました。そこで、インドネシアに井戸をつくるというプロジェクトがあって、私も参加したのですが、現地の視察という名目で1週間現地に行っただけで、宙づりのまま終わってしまった。でも、就活の面接では『インドネシアで井戸をつくった』って言っちゃいました。追い詰められてたし、実現しなかったと言ったらマイナスに捉えられそうで怯えてました」(主婦/33歳女性)

何千人とエントリーシートを出して、採用人数が十人程度という会社もありますから、どうしても「特別な何かをやり遂げた!」とアピールをしなければいけないような気持ちにもなります。しかし、特別な経験のはずなのに「聞き飽きた…」という面接官も少なくないはず……。

リーダー・代表だった

「学生時代にチェーンの某喫茶店でバイトをしていたのですが、運営リーダーだったと話したことがあります。発注管理とかを任されてて、ミスなくノルマをこなして売上も上がったって言った。ごめんなさい、嘘です……」(IT会社勤務/25歳女性)

「大学でバトミントンサークルに入っていたのですが、就活のときはサークルの代表だったって言ってました。まあ、嘘なんだけど、必死になってるこちらの気持ちも少しは理解してほしい」(人材派遣会社勤務/30歳男性)

必ずしも「リーダー=優秀」というわけではないのですが、特別な実績がないと嘘でも後ろ盾がほしくなりますよね。

起業した

「IT関係で起業した友だちのところで、少し手伝いをしていただけなのに、あたかも自分も一緒に起業したかのように話してました。面接ではいろいろ突っ込まれて、応えられず、脚色がバレてた会社もあったと思う」(IT会社勤務/24歳男性)

〝学生起業家〟、あるいはそれに類する人間だといえば、デキる人に思われそうですものね。

華々しい実績がないという人が大半でしょうから、どうしても見栄に走ってしまうもの。それが企業の面接官や人事にどう思われるかは置いておくとして、つい話を盛ってしまう気持ちは痛いほどよくわかります。

(ヒトメボ編集部)
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