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2018.01.31
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2018.01.31
「脱サラをして独立をしたい!」という知人の話を耳にしたことがある人は少なくないはず。目標があるのは素敵だなと思いつつ、よくよく話を聞いて構想の非現実性に眉をひそめてしまうことも……。耳を疑ってしまった知人の脱サラ構想について、ヒトメボ読者に聞いてみました。
「同僚が急に『会社を辞めようと思う』と相談してきたのですが、理由を聞いたら昨日テレビで『都会から移住した農業家特集』を観たからだと。土も触ったことがないやつが急になにを言っているんだと驚きました」(東京・30歳男性)
「『こんな仕事やめて、俺は実家の農業を継ぐ』といって意気揚々と会社を辞めたAさん。予想以上にキツかったみたいで、1年後に復職していました」(東京・31歳男性)
田舎で畑を耕しながらスローライフを満喫したいと夢見る人も。しかし実際に行動に移すには、農業の経験や知識、移住先でのコミュニケーション、資金、家族の賛成など、越えなければならない壁がいくつも浮かんできます。
「自称アーティストのNくんは、大手企業に入った後もアーティストになる夢を捨て切れず、退職。退職後も会うたびに『アーティストになって、年収1億円稼ぐ』と豪語していますが、彼のいう『アーティスト』がなんなのかよく知りません」(東京・23歳女性)
「『好きなことで稼ぎたい』と数年前から言い続けていた同僚のTさん。会社を辞めて、ユーチューバーとして半年間続けたようですが、再生回数がまったく伸びず、別の会社に再就職をしたみたいです」(福岡・27歳男性)
「『最近の音楽はつまらない』と、ことあるごとに音楽業界の悪口を言っていた友人。彼はその後脱サラをして、ミュージシャンになる夢を追いかけたようですが、今は居酒屋でアルバイトをしながら生計を立てているそう。先日の飲み会で、『業界がダメだから、オレのセンスを誰もわかってくれない』と愚痴っていました。『お前がダメだからだろ!』ってその場にいた全員が思っていたと思います」(北海道・26歳女性)
スターダムへの道のりは険しい一方、人生を一発逆転できる可能性があるのも魅力のひとつ。始めるなら、今までのキャリアを無駄にしない分野がいいかも。
「ラーメン屋を開きたいと言って、会社を辞めて全国のラーメン屋を食べ歩きをはじめた後輩。『全国のうまいラーメンを食べれば、うまいラーメンが作れるようになる!』と豪語していましたが、ただただ太っていくばかりでいつまでたってもラーメン店は開きません」(東京・36歳男性)
「オーセンティックなバーを地元で開きたいと言っていた友人。でも彼の地元はかなり田舎なので、バーよりスナックのほうがいいのでは……とアドバイスしたくてウズウズしました」(東京・26歳女性)
自分のお店を持ちたいという夢。「それが好きだから」という情熱は大事ですが、ビジネスとしての勝算は……?。
「『ライターなら家で作業ができるし、楽に稼げるらしい』という情報をネットで見つけた私の同僚。退職後、1記事1,000円にもならない原稿を、毎日10本も作って生活しているようです。めっちゃキツそう」(埼玉・28歳女性)
「『カメラマンとして生きていく』と言っていたカメラ好きの友人。ただ彼はカメラの勉強はなにもせず、『オレにはオレの美学がある』と言って、自らのセンスだけを信じていました。しかし撮影仕事でストロボの使い方がわからずクライアントに迷惑をかけてしまい、それ以降声がかかることは少ないようです」(大阪・30歳男性)
フリーランスの専門職で生計を立てるには、人脈を作ったりスキルを磨いたりといった下準備がないと苦労するかも……。
とはいえ、世の中で成功している非サラリーマンたちは、人生のどこかで冒険的な決断を下したからこそ今があるはず。しかし夢を語られる身としては、「それ大丈夫?」と心配してしまうことが多いかも。あなたには、知人の脱サラ構想に非現実的だなと思った経験がありますか?
(長橋諒/ヒャクマンボルト)
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