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2017.07.14
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2017.07.14
恋人と別れやすい時期は3ヶ月や3年などといいますが、離婚しやすい時期というのもあるのでしょうか? 脳科学や恋愛心理学に詳しいまついゆうへいさんに伺いました。
「離婚しやすい時期は、『4年目説』が有力です。アメリカの人類学者へレン・フィッシャーによると、統計的にみて結婚から4年目に離婚するカップルが最も多いそうです。なぜかと言えば、子どもが生まれ乳離れするまでに必要な期間が約4年だから、とのこと」(まついさん)
「実は4年という期間は、脳内ホルモンの分泌からみても、合理的な数字だと言えます。というのも、恋したときにドキドキを感じさせるホルモン・PEA(フェニチルアミン)は約3年で枯渇します。さらに、恋から愛に移行したときに安らぎを感じさせるホルモン・ベータエンドルフィンも、PEAが枯渇してから1年ほどで分泌量が減っていくのです」(同)
なるほど、結婚から4年目には、子どもが成長して手がかからなくなったり、脳内ホルモンが変化して夫婦の愛情が冷めやすくなるのですね。では、結婚4年目を迎えた夫婦には、実際にどのようなことが起こり、離婚に向かうのでしょうか?
「アメリカの心理学者ジョン・ゴッドマンは、夫婦間のわずか15分の会話で、その夫婦が4年以内に離婚するかどうかが分かると言います。というのは離婚予備軍の夫婦は、次の4段階の会話をしていることが多いからです」(同)
結婚して数年たてば、夫婦の会話も変わっていきそうですが、離婚予備軍の会話とは具体的にどのようなものなのでしょう。
まず初めに「批判」が現れ始めます。「なんであなたはいつもそうなの!」「お前って間が抜けてるよね!」このように相手を批判するようになったら、第1段階です。
さらに、批判をされた相手が「自己弁護」をしあうようになったら第2段階。「仕事なんだから仕方がないだろ!」「女の気持ちも知らないで!」このようにお互いに自分の正当性を強調するようになったら、離婚へのカウントダウンが進んでいるかも知れません。
相手が自己弁護したとき、さらに畳み掛けるように「侮辱」しあうようになったら、第3段階。「そうよね、あなたは元々情けない人だもんね!」「お前こそ、結婚する前からズボラだったもんな!」夫婦間の会話に相手を馬鹿にするような発言が現れ始めたら、要注意です。
相手が何と侮辱してこようと「無視」しあうようになったら、もはや末期症状。愛情の反対は嫌悪ではなく無関心です。この段階になる前になんとか手を打っておきたいところです。
「これらの反応に共通するのは、私が『足りない思考』と呼んでいる心理状態です。足りない思考とは、一時的にエネルギーが不足して、自分や相手の短所や至らない点ばかりに目がいく心理状態を指します。疲れているときや嫌なことがあって自尊心が低くなっているときは、とかく目の前の大切な人に当たってしまいがち。しかし、パートナーが甘えさせてくれるからといって、いつもネガティブな感情をぶつけていては、いずれ夫婦関係にひびが入ってしまいかねません」(同)
やはり夫婦間の会話や思いやりは大事ですよね。もし、この4段階の会話に心のあたりがある人は、結婚4年目に訪れるかもしれない離婚危機に注意したいものです。
(鳴沢ことみ/コンセプト21)
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