女友達に相談はNG！ おひとりさまにならないための婚活術

　晩婚化が進む昨今。厚生労働省の調査では、女性の平均初婚年齢は29.0歳（2011年調査）と、ここ数年右肩上がりの状態が続いています。女性にとって年齢と結婚は切り離せない関係にありますが、婚活ビジネスに詳しい戦略コンサルタントの西口敦さんによると、そもそも婚活がうまくいかない原因は、市場の分析ができていないことにあるとか。

需要と供給のバランスが合っていない

「まず、性格に難がなく、収入も安定していて、年齢的にも結婚にふさわしい状態の男性が世の中にどれくらいいるかというと、おそらく全体の3～4割でしょう。それに対し、女性は20代のうちに結婚したいと感じている人が9割と言って間違いありません。もちろん、自分を納得させる材料として『仕事が楽しいから結婚はまだ…』などと先送りにしている女性もいますが、現実としてはこのくらいの数字。それだけでも、需要と供給のバランスが合っていないことは明らかです」（西口さん）

　結婚したい女性の圧倒的な多さに対し、それ相応の男性の数が足りていないというわけですね。その上で、婚活中の女性内には年代別にこんな特徴があるとか。

アラフォーの上の世代には「婚期が遅れる」事例がなかった

「現在30歳前後の人は、一回り上のアラフォー世代を見ているだけに、婚期に関しては相当意識しているはずです。『おひとりさま』でも堂々と生きていける時代にはなったけれど、自分もああなりたいかというと、そうではない。そして今のアラフォー世代にとって不利なのは、彼女たちの上の世代に『婚期が遅れる』という事例がなかったこと。その証拠に、今のアラフォー世代が20歳前後の頃、当時の40代女性の未婚率はわずか1割程度。すると、『何もしなくてもそのうち結婚できるはず』という思い込みが生まれ、何もしないままここまできてしまったという訳なんです。40代女性の未婚率が上がってきたのは、本当にごく最近のことなんですよ」（同）

　さらにこの流れを見ていて焦ったのが、それより下の世代なんだとか。

アラフォーの下の世代が婚活を成功させている

「2005年と2010年の女性の未婚率を年代別に見比べてみると、35～40歳の割合は、5年経っても全く下がっていません。しかし25～34歳の年代においては、2000年から2005年よりも、2005年から2010年での未婚率の上昇が緩やかになったんです。つまり、婚活に苦労しているアラフォー世代を見て、まずいと思った若年層の世代が活発に動くようになり、婚活を成功させているということ。そして、アラフォー世代が狙っていた彼女達と同年代の数少ないイケてる男性をかっさらっていったんです。彼らはイケてるがゆえに、どうせ結婚するなら若い女性を選ぶ。これが現実ですし、そのことに女性側が気づかない限り婚活戦略は立てられません」（同）

　これが婚活バトルの現実…。では西口さん、婚活に失敗しないためには、とにかく動き出しを早くすべきということ？

20代後半からは動くべし！

「はい。昔は24～25歳で結婚しているのが当たり前でしたから、今の時代では少なくとも20代後半で自分から積極的に動いていないと遅いです！ また、自分の年齢より若い世代に恋愛対象となる年代の男性を持っていかれると分かっているのなら、あえて年上の男性も視野に入れるべき。男性はあまり自分の結婚適齢期を意識することはないものの、さすがに38～40歳近くともなると、『子どもを大学に出す前に定年退職はキツイな…』と、人生設計を逆算するようになります。この世代を狙ってみるのも大いにアリということです」（同）

　がむしゃらに婚活に励むのではなく、市場の需給バランスを見極めて行動することが大切なんですね。最後にこんなアドバイスも。

婚活相談を女友達にしてはいけない!?

「婚活相談は女友達にはしないこと！ 女友達は『○○ちゃんなら大丈夫だよ』と慰めてくれますが、あれは本当に無責任。耳の痛いことを言ってくれる親友か親でない限り、相談をした所で油断してしまうだけです。また、特に結婚する気もなさそうなのに、やたら褒めてくる男にも注意。『私まだまだ大丈夫』と思い込んでしまい、ますます自分から動こうとしない悪循環に陥りますよ！」（同）

　厳しい現実を突きつけられた気もしますが、リアルな市場の動きを知った上で行動すれば、必ず結果は出せるはず！ 結婚を夢見る女性の皆さん、頑張りましょうね！

(池田香織/verb)