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プロポーション・ドクター

蓮水カノン

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読了時間:約3分

 胸が大きい人の悩みといえば「肩こり」や「体重」など「重さ」についてのことが多い印象。でも、そもそも胸の重さってどれくらいなのでしょうか。下着メーカーに問い合わせてみたところ「カップのサイズと胸の重さは必ずしも比例しているわけではなく、統計データもないため、一概に何gとは言えません」とのこと。…でも、諦めきれない! そこで、プロポーション・ドクターの蓮水カノンさんに聞いてみました。

胸は1カップごとに100cc増す!

「たしかに『重さ』という視点では、正確なデータを測定するのは難しいんです。というのも、単純に脂肪の量が多いバストなのか、しっかりとした大胸筋があるバストなのか、また、血液や水分をどれだけ含んでいるかなどによって、見た目は同じカップでも重さが異なってくるからです。

ただし、大まかな『容積』であれば、基本的には、1カップ増すごとに片胸100cc増えると考えていいでしょう。Aカップの人であれば両胸で200cc、Bカップなら400cc、Cカップは600cc、Dカップは800cc、Eカップは1000cc、Fカップは1200ccといった感じでしょうか」(蓮水さん・以下同)

 調べてみたところ、200ccは一般的なマグカップ、1200ccはラーメンどんぶりの満杯分に相当するよう。そう考えると、巨乳の人が肩こりに悩まされるのも無理はありませんね…。

「ただ、ブラジャーのカップというのは実は曖昧なんです。通常、ブラジャーのサイズを測るときは、トップバスト(バストの膨らみの最も高いところ)とアンダーバスト(バストの膨らみのすぐ下)の差でカップが決まります。例えば、アンダーバストが70cmでトップバストが85cmの人は、15cmサイズ差のCカップとなり、アンダーバストが70cmなのでサイズはC70。この差が2.5cm増えるごとに、カップも1つずつ上がっていきます。

日本人のバストは上側が少し削げている傾向があり、同じサイズでもブラジャーの上半分がスカスカになってしまうことも少なくないのです。きれいなお椀型のバストをしている人であれば、バストの上側にも容積があるのでその分の重さは増すと考えられます」(同)

 なるほど。たとえ同じサイズのブラジャーをしていたとしても、バストに丸みがあるかないかで容積と重さも変わってくるんですね。

 では、そんな「胸の重さ」が引き起こす悩みは、どうしたら解消できるのでしょうか。

肩こり解消には背筋を鍛えること!

「巨乳の人は肩がこりやすいとよく聞きますが、背筋をしっかり鍛えれば、大きなバストも支えられるようになり肩こりから解消されるはず。胸の重さに加え頭も3kgくらいありますから、肩だけで支えるのは負担も大きいものです。背筋を伸ばして背筋全体でバストを引き上げる感覚を身につければ、血流もよくなりますし、疲れにくくなりますよ」(同)

 肩こりに悩まされている人は、ぜひ背筋のトレーニングを試してみてください!

 胸の重みで悩んだことなんて全くない筆者としては、贅沢な悩みだなぁなんて思っていましたが、これを機会に考え直しました…。世の巨乳女性たちに、心からエールを送りたいと思います! …それでもやっぱり羨ましい!

(池田香織/verb)
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ライター

池田香織

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