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2015.10.19
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2015.10.19
仕事で部下や後輩に接しているとき、「自分たちの世代とは違うなあ」と感じることってないでしょうか。時代によって、雰囲気や価値観は異なってくるもの。そのジェネレーションギャップのなかには、思わず羨ましいなと感じるものもあったりしますよね。そこで、「自分の時代と違っていいなあ」、と思ったことをヒトメボ読者に聞いてみました。
「会社への帰属意識というか忠誠心というか、そういったものが薄れた。『もっと会社のこと考えろよー』と思うこともあるけど、自分がそう思うのは羨ましさが根底にあるという気もしている。たとえば有休を取るのにためらいがなかったり。会社から奨励されているというのもあるけど、自分はまだ有休を取るとき罪悪感がある」(東京・43歳男性)
企業の体質も昭和と平成ではだいぶ変わってきています。平成に育まれた若い世代は、スマートに有休を消化して、自分の時間をエンジョイしているようです。有休は社員の権利ですからね。
「特に男は、何に対してもあまりがっついていない印象。肩の力が抜けていてうらやましい。20代で長い間彼女がいなくても『それが何か?』という雰囲気で気にしてなさそう。もちろんガツガツしている子もいるけど、その割合が減った気がする」(東京・34歳男性)
世にいう草食系というやつでしょうか。こういった男子が増えたからこそ「草食系」の言葉が生まれたのでしょうが、この言葉が生まれたからこそ目に付くようになっただけ…という側面もあるのかも?
「新卒で入ってきた女子の新入社員が、上司に向かってハッキリと『タバコは苦手なんです』と言っているのを見たときは驚いた。私もタバコは昔から苦手だったけど、上司が飲みの席で吸い始めても黙って我慢するのが常識だったので」(東京・40歳女性)
上司に対しても、以前より意見を主張できる時代になってきたのでしょうか。「タバコは健康に悪い」という認識が広く共有されるようになってきたことも、影響していそうです。
「男親の話だが、子どもをおおっぴらにかわいがれるようになった感じがする。自分の時代は、男親は稼いでくるだけで、あとは背中を見せて育てるみたいな風潮がまだ残っていた。でも今は育児に積極的な男性が多いし、かわいがり方も『手をつなぐ』くらいならまだしも、結構おっきい子を膝の上に乗せたりまとわりつかせたり、いうなれば『いちゃついている』ような印象。正直、自分も子どもにそれやってみたかった」(神奈川・45歳男性)
「背中を見せて育てる」は、いわゆる「昭和の父」像ですね。「やってみたかったけどできなかった父親像を、難なくしてみせる若い世代が羨ましい……」と感じる昭和の父、実は結構いるのかも。
「休日に母親と友達感覚で出かける女子が増えた。私たちの世代では、まだもう少し距離があるような」(東京・34歳女性)
母と娘の関係のあり方も変わってきています。恥ずかしがらず、かしこまらずに親ともっと仲良くしたい・しておけばよかったと思っている人からすると羨ましいですよね。
「調べものがあると、ネットでちゃちゃっとしてしまう後輩たち。仕事に関することから上司への挨拶のマナーまで、一瞬でネットで調べてしまってソツがない。初めての営業先に行くにしても地図アプリで迷子知らずとか」(神奈川・38歳男性)
インターネットの夜明けが21世紀、そしてここ最近でスマホが一気に普及しました。スマホを使いこなす若い人たちを見て、「未来人だ」と感じる上の世代も多そうですね。
「20代女子数名から、『ときおり街コンに参加している』という話や『マッチングサイトを利用している』という話を聞いた。でもそこに『男を求めてる』的な後ろめたさはなくて、すごくライトにやっている印象」(東京・32歳女性)
異性との出会いの機会もいろいろと変わってきていますが、関わる側のメンタルにも変化が見られるようです。
エピソードを見てみると、なんとなく今の時代の雰囲気が伝わってくる感じがありますね。「時代の雰囲気」なんて普段はあまり意識することはありませんが、こうして改めて見ればおのずと浮かび上がってくるのは面白いです。年下後輩たちの立ち振る舞い、真似できるところはどんどん積極的に取り入れていきたいと思う先輩たちでした。
(藤井弘美+プレスラボ)
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