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2015.08.29
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2015.08.29
夏の風物詩といえばセミ。さぞかし皆に愛されているのかと思いきや、なかにはあの台所の黒い悪魔Gより嫌いだという人も……。彼らにとって、セミは夏の「終わり」の風物詩だったりするようです。そこで、セミが嫌いだというヒトメボ読者に「セミが嫌いな理由」を聞いてみました。
「たとえばチョウチョなら、こっちに飛んでくる! とか、死んでる! とかなんとなく分かるじゃないですか。でもセミの裏返った状態からのあの動きは予測不能でほんとにいやだ。お前はラピュタのロボット兵かと」(広島・32歳女性)
「おびえることはない、こいつは初めから死んでいる」(ムスカ)からの、「うわぁ~動いたぁ~~! 生きてます!」ですね。
「『ウイヨーッス!ウイヨーッス!』っていうBメロが無性にムカつく」(千葉・30歳男性)
ツクツクボウシでしょうか。筆者は「イッソガシーヨー」って鳴いているように聞こえるので急かされている気持ちになります。どうしてあんな複雑な鳴き方するんですかね?
「飛ぶときにおしっこするから。土のなかに7年いるとか、変な鳴き方とか、その時点でもうキャラ立ちしまくってるのに余計な設定を盛り込み過ぎだと思う」(埼玉・29歳男性)
飛び立つときに筋肉を使うので押し出されてしまうそうですよ。そんな新人漫画家みたいに言わないでください!
「あんだけ騒いどいてカラーリングが茶色って…。ぜんぜんきれいじゃない。ちょっと軍モノっぽいというか。目立ちたいのか目立ちたくないのかはっきりしてほしい」(静岡・37歳男性)
人間でもカモフラ柄を着て逆に目立っている人いますよね。ただ、アブラゼミのことであれば鳴き声も「ジー……」と地味ですし、そういう意味でははっきり目立ちたくないと体現しているんじゃないでしょうか。
「いつも玄関で待ち伏せしてるのはなんでなんだろう? そもそもあまり虫を見かけないマンションなのにドアの前に横たわっているのは大抵セミ」(大阪・36歳女性)
そこからあのロボット兵のような動きですね。モロっぽくもあります。
「ゴキブリだとか蚊やハエに殺虫剤をかけてもなんとも思わない。セミはそれ以上に嫌いなのに倒すことになんとなく罪悪感を覚える。そんなところもまたイラッとする」(福岡・26歳女性)
そもそも殺虫剤がセミに効くのか分かりませんが……。一寸の虫にも五分の魂です。共に生きる未来を描きましょう。
「窓から入ってきたセミ。殺さないよう外に誘導してるのにバシバシバシバシぶつかりやがって……。なぜそんなにひとりでパニクっているのかと。来た道を戻るだけだろうがっ」(東京・22歳男性)
セミに限った話ではないような気もしますが、一説によると、セミは長く飛ぶのも方向転換するのも苦手なのだとか。「どこでもいいからとまりたい! 誰かとめて!」という一心なのでしょう。
「土のなかにいる期間が長すぎるし生き方が非効率だから」(東京・33歳男性)
ここまでくると、とんだ言いがかりですね。一般的に「土のなかで7年」といわれますが、1~5年で土から出てくるセミが多いそうです。どちらにしても、虫としてはすごく長寿ですし、見方を変えれば効率的な生き方なのではないでしょうか。
「鳴き声も羽音もとにかくうるさい。こいつが窓にぶつかってくるたびにビビる。いちいち全力過ぎ」(東京・18歳男性)
こんな、ひと夏に全てをかけた熱い生き方……、筆者はほかに高校球児しか知りません。
セミが地上で生きるのはたった3週間程度だそう。彼らが全力で残した次の命が、地上に出てくるのは何年後になるか分かりませんが……。次に出会うときには少しだけ歩み寄って、共に熱い夏を過ごしてみてはいかがでしょうか。
(ヒトメボ編集部)
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