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2015.08.15
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2015.08.15
ラブラブな恋人との時間に水を差す霊界からのメッセージ……などというと少し大げさですが、心霊体験はいつ訪れるかわかりません。「あの出来事はいったい何だったんだろう…」二人きりで楽しい時間を過ごすはずが、「見えない何か」が入り込むことで恐怖の記憶になってしまうことも……? そこで、「恋人と体験した心霊現象」をヒトメボ読者に聞いてみました。
「『最近うちの部屋の霊が激しくなってきたんだよ』と笑って言う彼氏。前々から彼の部屋で怪奇現象みたいなことがたまにあるということは聞いていた。『昨日は天井の隅に子供の手形みたいなのが付いてた』と言うので、本当かな?と思って様子を見に彼の部屋に行くことにした。するとたしかに、はしごでも使わないと届かない場所に小さい手形みたいなものがある。そのあと電気がついたり消えたり、なんかラップ音?みたいな音がしたり、極めつけは壁からドンドンドン!って叩く音がしてきたり。角部屋なので誰かがそんなことしてるなんて考えられない。こわくなって私は半泣き。彼氏は『すごいっしょ』と笑っていたけど、『本当に引っ越したほうがいい』と私。彼は笑って取り合わなかったけど、その数日後に交通事故で足の骨を骨折。これはいよいよまずいんじゃないかということで、別の部屋に引っ越しました」(神奈川・25歳女性)
霊も激しさを増すものなんですね。楽観的な彼でしたが、最悪の事態になる前に引越しを決めてよかったです。次にその部屋に入る人のことが心配ではありますが……。
「彼氏と出かけた一泊二日の温泉旅行。ネットで格安なところを探したのだが、到着したのは、よくいえば穴場っぽい、悪くいえば流行っていない、かなり古い感じの旅館だった。食事のあとお風呂に入って彼氏と廊下を歩いていると、着物を着たきれいなお婆さんとすれ違った。『お湯加減はいかがでしたか?』と笑顔で聞いてくるので、『とても気持ちよかったです』と答えるとお婆さんは微笑んで、『何かありましたらお申し付けください』みたいなことを言って去っていった。翌日チェックアウトする際、女将さんに感想を尋ねられ、『満足しました、昨日着物を着た女性にもお伝えしましたがお風呂も気持ちよくて……。とてもきれいな方ですね。先代の女将さんかどなたでしょうか?』と聞くと、女将さんは『ああ』と合点。いわく、『お客様の中でたまにお会いする方もいらっしゃいますが、おそらく先代だと思います。もうだいぶ前に亡くなったのですけれども』……」(東京・24歳女性)
遭遇したのが先代女将の霊であるとするなら、彼女の自分の旅館に対する強い思いがうかがえます。きっと、宿泊客を怖がらせて旅館のイメージを下げるようなことはないのでしょうね。
「彼氏が格安で車を買ったというので、休みの日に2人でドライブデートに出かけることに。車に乗り込むとなぜかなんともいえない居心地の悪さがしたけど、気のせいだと思ってとりあえず出発。しかし、しばらくすると私は段々気分が悪くなってきて、『近くのファミレスで休もうか』ということになった。ファミレスに向かう途中の踏み切りを渡っている最中に、なんとエンスト。AT車だから車の不調としか思えないし、キーを回してもエンジンがかからない……! 彼が慌てて車の外に飛び出して、通りすがりの男の人たちの力を借りて、車を手押しで踏み切りの外に押し出すことに成功。その途端、エンジンが簡単にかかり始めた。こわくなって結局その日車で遠出するのはやめにした。帰宅してハンドバッグを開けると、私のではない長い髪の毛が入っていて戦慄……」(東京・31歳女性)
踏み切りを渡るタイミングを計るだけでなく、鞄に髪の毛を仕込むあたり、かなり計画性のある霊だといえそうです。部屋も車も、相場よりだいぶ安価で提供されているなら、何かの理由があると考えたほうがよさそうです。
「彼女はおじいさんからすごくかわいがられていて、自分も何度か食事に連れて行ってもらったことがある。そのおじいさんが亡くなって、葬儀に参列。その夜、彼女の家に泊まって寝るとそのおじいさんの夢を見た。夢の中でおじいさんから『孫をよろしく頼むよ。君なら安心して任せられるから』といったようなことを言われ、『わかりました』みたいな返事をした記憶がある。それでふと目を覚ますと、暗い部屋の中に線香の香りが漂っていた。ちょっと不思議に思いつつまた寝て、翌朝。彼女が『昨日夢の中におじいちゃんが出てきた。あなたなら安心して任せられるから幸せになりなさい、みたいなことを言われた』と言いびっくり。亡くなったおじいさんの気持ちに応えるためにも、彼女としっかり幸せになろうと決意を新たにした」(福岡・27歳男性)
いわゆる夢枕に立つ、というやつでしょうか。心霊体験のはずがいい感じのオチ。亡くなったのちも孫の幸せを願っているなんて素敵なおじいさんです。
「雑居ビルのバーの窓際席で飲んでいたときのこと。『なんかあれ気持ち悪くない?』と彼女が指差したのは向かいのビル。全体的に暗い感じのビルなんだけど、5階あたりにひとつだけ、薄ぼんやりと白の蛍光灯っぽい明かりがついている窓がある。そして、その窓際にうっすらと立つ人影。何か物が置いてあって人影っぽく見えるのかと思ったけど、影がたまに揺れたりするので、どうやら人影ということは間違いない。でもそれ以外はほとんど動かず、『あの人何しているんだろう』という感じ。見るからに不気味な感じで、彼女と『こわいね』と話し合っていた。バーテンにそのことを話すと、そのビルは半年くらい前から廃ビルになっていて誰もいないはずとのこと。しかも何やら事件があったのだとか。その話を聞いてからもう一度そのビルを見てみると、もう人影はなく、明かりも消えていた」(東京・33歳男性)
ビルの関係者か、あるいは忍び込んだ人が明かりをつけていたのかもしれませんが、「事件があった」となると……。それにしても、バーで目撃する心霊現象というのは珍しいですね。
恋人と一緒に心霊現象を体験したら、吊り橋効果のようなものもあいまってさらに仲が深まったりするのでしょうか。実害がない心霊現象なら少し体験してみたい気もしますが、二人きりで過ごしていると思っているその時間も、実は隣にもうひとりいたり……しないといいですね。
(藤井弘美+プレスラボ)
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