野心を抱いて田舎から上京!?　読んでいる本を見て思わず妄想してしまったこと

　「あれ、こんな本読んでるんだ？」と、意外な人が意外な本を読んでいて、少し驚いたことってありませんか？　読んでいる人の状況やタイトルから、思わずサイドストーリーを想像してしまった……なんてこともあるかもしれません。ヒトメボ読者に｢読んでいる本を見て思わず妄想してしまったこと｣を聞いてみました。

まさかの横領？

「電車の中で、『まとめて借金返済』を読んでる真面目そうなスーツのお兄さん。横領しているのではないか、と想像した」（千葉・29歳女性）

　実家のローンとか医療費とか、はたまた仕事の参考資料として読んでいるだけとか……そういう事情かもしれないのに、横領を連想されてしまうとは、お兄さん不覚。

今ならいけるかも？

「喫茶店で隣に座ったすごくきれいなお姉さんが失恋から立ち直るための……みたいな本を読んでいた。どうして失恋したんだろう……と想像。ときどき涙ぐんでいる姿にどきっとして、『今なら心の隙間に入れるかもしれない。もしかして僕と彼女は運命の出会いか!?』などとひとりで妄想してしまったが、声をかける勇気はなかった」（東京・25歳男性）

　喫茶店でも涙ぐんでしまうとは、きっと失恋直後？　けなげな彼女に、素敵な恋が訪れますように。

実は独立志望？

「仕事ができて、見た目は好青年で、職場の全員に好かれている男性上司。愛社精神旺盛で、SNSでも会社への愛を語る投稿をしたりすることも。ところがある休日、その上司が本屋さんで、『起業・独立』にまつわる本を大量購入しているところに遭遇してしまった。上司は独立したいのか……。それ以来、会社で彼が周りに振りまく笑顔を見るたびに、愛想笑いなのでないかと勘繰るようになった」（東京・27歳女性）

　それだけ優秀な人ならば、独立してもうまくいきそうですが……。それにしても、一気買いなんてよっぽどの転機でもあったのでしょうか。

彼氏と同棲し始めた？

「電車の中で、ウトウトしながら料理本を読んでいる20代前半の派手目なOLさん。結婚指輪はしてなかったので、『彼氏と同棲しはじめて、料理を勉強しているのかな？』『仕事で疲れていても、彼氏が喜んでくれると頑張れるだろうなぁ』と勝手に想像をふくらませた。一人暮らしの家に帰るオレは、彼氏に嫉妬した」（東京・28歳男性）

　帰りの電車で、見知らぬ女性の架空の恋人に嫉妬の感情を抱く……。予想外の帰路になりましたね。

恩師のお見舞い？

「本屋ですっごいイカツい、昔はヤンチャしてました！みたいなおにいさんが『深夜特急』をちょっと立ち読みしてからレジに持って行った。きっとヤンチャしてた頃、自分を諭してくれた先生が病気になって入院してて、先生おれのせいで無理させちまってごめんな…良くなったら一緒に旅行にでも行こうぜ…。ってことで、見舞うたびにシリーズを1冊ずつ差し入れしてるに違いないと思った」（千葉・24歳女性）

　病み上がりの身体で世界旅行は難しいかもしれませんが……。6巻を届け終わるまでに、ご病気が治るといいですね。

少年よ、大志を抱け？

「大きなリュックを背負った10代後半ぐらいのさえない男の子が、某元ネオヒルズ族が書いた『秒速で1億稼ぐ条件』を読んでいた。『お金持ちになりたい』と野心を抱いて、田舎から上京してきたのかなぁ……、と想像してしまった」（東京・31歳女性）

　さえない少年の心には、燃えさかる炎が……。次世代のネオヒルズ族は、彼かもしれません。

すさんだ心の浄化中？

｢六本木のカフェのテラスで、お金持ちそうなお兄さんが『星の王子さま』を読んでいた。ときおり仕事？の電話に出たり、『ハァ』とため息をつくので、お金持ちもいろいろドロドロしてるのかなーなんて妄想。すさんだ心の浄化中だったのかな｣（神奈川・27歳女性）

　野心を抱いて上京して、数年後こうならないでくださいね……。

　本に集中しているみなさんは、傍らでこんなサイドストーリーを想像している人がいるなんて思いもよらないことでしょう。どんな本を読んでいるのか見られるのって、なんだか頭のなかをのぞかれるみたいでちょっと恥ずかしい気分になってしまいますね。

(桜まゆみ＋プレスラボ)