0
0.0(0人が評価)
2013.09.15
0
0.0(0人が評価)
2013.09.15
「内緒にしておきたいことがつい顔に出てしまった」「表情のせいで機嫌が悪いと勘違いされてしまった」――皆さんはそんな経験ありませんか?「目は口ほどに物を言う」ということわざもあるように、時として表情は言葉よりも鋭く感情を表します。そこで、感情が顔に出るメカニズムについて、男女コミュニケーションアドバイザーの植田愛美さんに話を聞いてみました!
「例えば、好きな人から届いたメールが嬉しくて、思わずにやにやしてしまう、好きな人の行動や発言にイライラしてしまい、眉間にしわがよってしまう、といったような経験はよくあると思います。感情と表情が連動して、外に表現されることを『感情の表出』と呼びます。
私たちの感情には『喜怒哀楽』といったいくつかの種類がありますが、嬉しいときは笑顔になり、悲しいときは口角が下がり、涙が出ます。これは私たちがまだ喋ることもできなかった乳幼児期に、人の表情から、感情と表情の関係性というものを覚えてきたからに他なりません。『嬉しい』『悲しい』『怒っている』『楽しい』といった感情を表出することで、相手とコミュニケーションをとっているのです」(植田先生)
なるほど! つまり、私たちは言葉がなかった時代からのコミュニケーション方法を、半ば無意識に身につけていたことになります。言葉を話せない乳幼児が表情で感情を伝達するのもこのメカニズムによるものなんですね。
「感情は表情だけに表れるとは限りません。感情が顔に出なくても、『姿勢』や『声色』に変化がみられることもがあります。初めてのデートでいつになく緊張しているときは、表情がこわばるだけでなく、体の動きがぎこちなくなり、声のトーンもうわずります。
顔の中では、『眉』『目』に変化が表れやすく、体全体で見ると『姿勢』に、そして『声色』にも表れやすい傾向があります。他のパーツももちろん変化するのですが、今までに挙げたシチュエーションのすべてにおいて、特にその4パーツに大きな変化が見られますよね」(同)
『眉毛・目・姿勢・声色』の変化が顕著とのことですが、具体的にどのように変化するのでしょうか? 喜怒哀楽それぞれについて教えていただきました。
上記についてはあくまで一般的な例で、表情筋や顔癖によって、さらに細かく分類されることもあるそうです。こうして見比べると、かなりの変化が見て取れることが分かります。ですが、機嫌が悪いのを悟られたくなかったりと、気持ちを顔に出したくないときもありますよね。そのような場合はどう対処したらよいのでしょうか?
「表情の変化をうまくコントロールできれば、人付き合いはもちろんのこと、恋愛やビジネスの場面でプラスになる場合が多々あります。表情のコントロール方法はそんなに難しいことではありません。
ポジティブな感情(嬉しい、楽しい)は顔に出て悪いことはありませんが、ネガティブな感情(怒り、悲しみ)が顔に出ることを隠したい場合は、逆の表情を心がけることいいでしょう。怒っているときでも口角を上げ、目尻や眉を下げて笑顔をつくってみる。そうすることで怒りの表情にストップがかかります。
嘘でも笑顔をつくると、脳が『嬉しい』『楽しい』と錯覚して、快のホルモンが分泌されると言われています。そして、脳が『悲しい』『怒っている』と錯覚すると、真逆の効果が表れます。泣きマネをしていたら、本当に悲しくなって涙が出てきてしまう、などの現象もこれにあたります。
恋愛においても駆け引きの材料としてポーカーフェイスを発揮すると、場合によってはとても効果的ですから、鏡の前で表情の練習をしておくのもいいかもしれませんね」(同)
喜怒哀楽の表情の使い分けが、生活においても恋愛においてもカギとなるのかもしれません。もちろん、思いのままに感情を表に出すことも大事ですよね。
(工藤理恵/コンセプト21)
0comments