ヒトメボ

映画監督・演出家

羽野暢

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 旅先やイベントで記念に動画撮影。でも、自分で撮った動画って、あとで見直したり、人に見せたりするにはちょっと微妙なものになっていたりしませんか? 最近では色々と加工できる便利なアプリがあるものの、やっぱり大元の動画がきちんと撮れていないと仕上がりに大きな差が出てしまうそう。そこで、映画監督の羽野暢さんに素人でもスマホのカメラで上手に動画を撮るコツを伺いました。

被写体との距離にメリハリを

「同じサイズ、同じ距離で撮影した動画は単調で素人っぽくなりがちです。綺麗な風景があるところでは思い切ってすごく遠くから撮って人物は小さくしてみたり、逆に、話している人の口もとや目もとだけをアップにしてみたりと、シーンや全体のバランスを考えてメリハリを効かせてください。たとえば、初めは手前の人物に合わせていたピントを奥の人物へ送るといった『ピント送り』も、1タッチでピント位置を決められるスマホだと簡単にできますよ」(羽野さん)

 なんだかもったいなくてなんでもかんでも画面に収めたくなりますが、メリハリがなければ何も撮っていないのと同じことかもしれません。

なるべくカメラを動かさず固定位置で

「一般的にスマホのカメラは、横に素早く移動するものを撮影すると被写体が斜めに変形してしまいます。そのようにカメラを動かした場合も同じです。これも素人っぽい映像に繋がってしまいますし、撮影している側がタテやヨコに激しく動いているブレブレの映像は後で見ると酔ったりします。なるべくカメラは動かさず、固定位置で撮影するようにしてください。速く動く対象物は、ゆっくり後ろに下がって全体的に引いた映像を撮ると良いでしょう。走っている人物なら、奥から手前へ、などあらかじめ縦の動きで撮るのもひとつの手ですね」(同)

 なるほど。一緒になって走ったり追いかけたりすれば臨場感が出ていいものだとばかり思っていました……

シーンに合わせた光で演出

「また、逆光、斜光、順光といった光の加減で映像の印象は大きく変わります。たとえば逆光だと、人物の表情が暗く見えたり、そもそも見えなかったりと、なんだか怖くなってしまいます。あえて逆光でシルエットだけにして不気味さを出すのも演出のひとつですが、せっかくの楽しい場面は太陽や光源が人物にあたるようにしましょう。ちなみに夕方日没の前後はマジックアワーと言われ、哀愁のある、いわゆる『画になりやすい』、プロっぽい映像が撮れる時間帯と言われています。ここぞ、というシーンはこの時間に撮ってみるのもどうでしょうか」(同)

 たしかに「このときはもっと楽しそうだったんだけど…」なんていう動画があります! 光の加減とシーンがチグハグなときも素人っぽくなるんですね。

 それっぽい動画を撮る秘訣は、撮影している「最中」よりも撮影する「前」にありそう。ノープランでたくさん撮っていた時間を、どんな動画を残したいか考え、撮影する時間や場所を工夫する時間に使うことで、大切な思い出を振り返ったり共有したりする機会もまた増えるのかもしれません。

(相川綾香/コンセプト21)
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ライター

相川綾香

コンセプト21

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