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2015.10.11
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2015.10.11
いわゆる『滑舌が悪い』ことで悩んでいる人って意外と多いのでは? プレゼンや告白、はたまたプロポーズなど、大事な場面で思わず噛んでしまい、相手に伝えたいことが伝わらなかったり、ムードが台無しになったりしたら大変ですよね。でも、そもそもどうして滑舌が悪くなってしまうのでしょうか?
「滑舌が悪くなるのには、大きく分けて3つの原因が考えられます。『唇と舌がうまく動いていない』『口角がきちんと上がっていない』『母音を正しく発音できていない』の3つです」とは、青山ヴォイス・メイクアップアカデミーの曽我部真美さん。
先の2つは分かる気がするけれど、3つ目の「母音が正しく発音できていない」ってどういうことですか?
「例えば、だるまをアルファベット表記にすると、DARUMAとなります。この、『A』『U』『A』の部分が母音なのですが、この母音をしっかりだせないと、言葉はきれいに発音されないし、聞き手にも伝わりにくくなってしまうんです」(曽我部さん)
なるほど~。でも、その3つの中で、自分は一体どの原因に当てはまるのか分かりませんよね。
ということで、下の5つの早口言葉を音読して、滑舌の悪さを引き起こしている原因をチェックしてみましょう!
1.生麦生米生卵×3回
2.ミルコクロコップ×3回
3.東京特許許可局×3回
4.よど殿もよど殿なら ねね殿もねね殿だ
5.お綾や親にお謝り お綾や八百屋にお謝りといい
さて、どの早口言葉が言いにくかったですか? つまずいた早口言葉ごとに克服法を紹介します。
「1,2の早口言葉でつまずいた人は唇と舌の動きを滑らかにする体操を行います。唇の動きや開き方を確認するために必ず鏡を見て行ってくださいね」(同)
1.「らな」という言葉を続けて言う。慣れてきたらスピードを上げて20回繰り返します。
2.「らぬ」も同様に行う。
唇をしっかり動かしたり、舌をうまく巻いたり、はじいたりしないと、「らな」や「らぬ」を繰り返し言うことは難しいそう。この練習を行うことで、どんどん唇と舌の動きがよくなるのだとか。
続いて、3の早口言葉でつまずいた人は、表情筋が鍛えられていないため、うまく口角が上がっていない人。
1.「おあ」という言葉を続けて言う。慣れてきたらスピードをあげて20回言います。このとき、上下の歯がしっかり見えるように意識すること。
「お」と「あ」を続けて言うには、口角をしっかり上げる動きが重要になります。これにより、普段ちゃんと使われていない表情筋が鍛えられるので、自然に口角が上がり、口も大きく開くようになるそう。
そして、4,5の早口言葉でつまずいた人は、母音の発音が原因なので言葉の母音だけを出す練習をします。
1.「おはようございます」→「おあおうおあいあう」
2.「ありがとうございました」→「あいあおうおあいあいあ」
母音で発音する言葉はなんでもいいそうなので、いろんな言葉で練習してみましょう。この練習を繰り返すと、母音を意識して発音できるようになり、1つ1つの単語が明確に発音できるようになるとのこと。
また、「滑舌をよくするには、発声の仕方もとても重要です。そのときに大切なのが、お腹に力を入れて発声するようにすること」と、曽我部さん。なかでも、「す」と「は」は息がもれやすく、お腹から声を出すことが特に重要なんだとか。
1.「す」と声に出すと同時にお腹を凹ませる。これを10回繰り返す。このとき、一定のリズムで、1回1回息を切りながら声に出すことを意識。
2.「は」と10回大きな声でハッキリ声に出す。これは、足を肩幅に開き、膝を曲げ、空手の型を行うように、「は」と言いながら手を前に突き出すと、お腹に自然と力が入るので声が出しやすくなる。
この練習により、自然とお腹から声が出せるようになるので、声がこもらなくなるそうです。
これらの練習は、1日1回、朝出社する前や休憩時間などに、鏡を見ながら行うだけでOK! 毎日続けていれば、言えなかった早口言葉が言えるようになるのだとか!!
そうなれば、滑舌の悪さを克服したも同然! いつかくる大事な場面で泣かないためにも、トレーニングを続けて滑らかな舌をゲットしましょう!
(山本絵理/short cut)初出 2013/8/9
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