ヒトメボ

コピーライター

佐々木圭一

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読了時間:約3分

 気になる人をデートに誘いたいけれど、断られたらどうしよう…こういった不安は誰しもが抱くと思います。『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)の著者で、コピーライターの佐々木圭一さんは、「伝え方しだいで、デートに誘った相手の答えを『イエス』に変えることができます」と言います。それってどんな伝え方? 佐々木さんに「断られないデートの誘い文句」について3つのポイントを聞きました。

 「伝え方にもテクニックがある」と佐々木さん。まず、次のような例で「伝え方のテク」を教えていただきました。

「たとえば会社の経理に、飲食店の領収書を経費として認めてもらうことにも使えます。

『この領収書、おとせますか?』

『いつもありがとう、山田さん。この領収書、おとせますか?』

下の言い方なら、成功する可能性が上がります。なぜなら人は感謝の言葉を言われると、否定をしにくくなるからです。もうひとつ、名前を呼ばれると相手に応えたくなるという心理も働きます」(佐々木さん)

 なるほど、小さな差ですがそんなテクニックが潜んでいるのですね。それでは、デートに誘う場合はどんな伝え方が効果的なのでしょうか?

相手の好きなことを利用する

「『デートしてください』は、あなたのメリットでしかありません。ですが、相手がパスタ好きだったとしましょう。『驚くほど旨いパスタ、食べに行かない?』なら、相手のメリットにもなり、結果としてはパスタを食べにデートに行けることになるのです」(同)

 デートに誘う前に、相手の趣味や興味があることを聞きだしておくのも大事ですね。

選択の自由を与える

「『イエス』と言うとき、相手は『決断』をしなくてはいけません。決断は慎重になるものですが、2つ以上の選択肢があるときは『比較』ができ、心理的に気軽になります。その心理を利用し、1の好きなことを応用すると『おいしいパスタの店と、石釜フォカッチャの店、どちらがいい?』とデートに誘えば、よりイエスをもらえる確率が上がります」(同)

 たしかに、誘われるほうはイエスかノーかを求められるよりも、「どちらがいい?」と言われたほうが答えやすそう。誘うほうはどちらか選んでもらったら、そのお店に行くという前提で話が進められますね。

「あなた限定」の心理を利用する

 まだ1対1のデートをするほどの仲ではない場合、相手と距離を縮める誘い文句はありますか?

「大人数の集まりに、自分と相手が一緒に参加できる方法をご紹介しましょう。たとえば『○○の集まりに来てください』と参加をうながしても、義務がなければ断られる可能性も高くなります。それを、『○○の集まりに、ぜひ、あなただけには来てほしいんです』と言ってみてください。『あなたがいると場が盛り上がるんです』などと付け加えるのもいいですね。もともと人は『あなた限定』に弱いもの。相手の『認められたい欲』を満たすことでノーをイエスに変えましょう」(同)

 会社の飲み会や有志の勉強会などで使えば、気になる人と距離を縮められそうですね。

「伝え方は、人生の重要なシーンで成否を分ける重要な技術です。デートの誘い方だけでなくあらゆることに、この『ノー』を『イエス』に変える切り口を使ってほしいと思います」と佐々木さん。

 技術を知っておけば、デートに誘う勇気も出てきそう! また、仕事やプライベートにもどんどん応用したいですね。皆さんもぜひ、「イエスに変える切り口」を覚えてくださいね。

(田中結/プレスラボ)
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ライター

田中結

プレスラボ

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