亭主関白、かかあ天下…　

「結婚後にどうなるか」が分かる手相

　付き合っていたときは控えめで従順だったのに、結婚したら鬼嫁に豹変！ このように結婚前と結婚後で性格や気性が異なる人って、たまにいますよね。「こんなハズじゃなかった…」と後悔する前に、前もって結婚後の気質を見抜けたりしないもの？

「結婚後の気質は、感情線（小指の付け根下あたりから、横に伸びている線）の形で見抜くことができるんですよ」

　と、教えてくれたのは手相鑑定士の斉藤郷琉さん。そこで斉藤先生に、感情線の主な3パターンとそれぞれの「結婚後の性格」を分析していただきました。また、右手と左手を合わせてみて親指が下に来た方の手相が他人から見た自分、上に来た手相を自分から見た自分であることも判断に入れてみてくださいね。

1.親指や人差し指の外側へ線が向かう人

「経営者や指導者などリーダーシップを発揮する人に多い手相です。責任感がある一方で、頑固で自分の考えを譲らない（自分に対する執着が強い）部分も持ち合わせています」（手相鑑定士・斉藤 郷琉さん）

「男性は強気な『亭主関白』に、女性の場合は『かかあ天下』になる傾向があります。相手もこの手相を持っている場合、尻に敷かれたいと思っていれば理想的ですが、自分が家庭内でリーダーシップをとって、相手に一歩下がって支えて欲しいと思うのであれば、相性は決していいとは言えないでしょう。この手相の持ち主は、相手を選ぶ際、ややM気質が強く、陰で支えてくれるようなタイプ、特に後述する3番のタイプの線が手相に含まれる方を好きになれたらよき相性の相手と言えますね」（同）

2.中指の方向に向かう人

「基本的に男女ともに他人への執着心がやや欠けている人に多い手相です。また、この手相の持ち主は、関心を抱いた分野を突き詰めることが得意ですから、その世界でカリスマになれる気質を持っています。その反面、マイペースな人が多く、人と反りが合わないとすぐに距離を置くようなドライな一面も持っています」（同）

「何に執着するかで意味が変わるので一概に言えませんが、自分の好きな相手や恋愛や結婚に関して、仕事並みに相手の事を探求する一面もあります。相手にとっては至れり尽くせりの結婚生活になるかもしれませんが、自分の想いを重視しすぎるため、愛情から憎しみへ発展すると抑制が効かない傾向も。そのため『重すぎる…』と引かれてしまう可能性もあるので、少し注意が必要です。このタイプの理想の相手は、相手の関心ある内容を理解できることが大切だと思います。趣味を通じて恋人相手を探してみるのもいいかもしれませんね」（同）

3.人差し指と中指の間の方向に向かう人

「自分本位にならず、相手に尽くしすぎてしまうこともなく、対人関係において一番バランスが取れている人の手相です。恋愛面でも、相手を上手にサポートしつつも重たくなりすぎず、絶妙な距離感の関係性を構築できる人でもあります」（同）

「男性は、仕事と家庭のバランスをきちんと考えて行動できる旦那さんに、女性は、旦那さんに対して献身的な態度を取れる、素敵な奥さんになることでしょう。バランスのいいこの感情線の持ち主は人生や生活における力の源が恋愛という『超恋愛体質』な気質も示しています。そのことから、結婚後に相手の嫌な部分が強く見えたり、一度心が冷めてしまうと、修復は非常に難しく、離婚問題や不倫に走りやすい傾向も…。この手相の持ち主の場合、恋心から急激に発展するお付き合いより、友達から徐々に関係を築けるような恋愛をオススメします。お互いの事を熟知してからの結婚が大切だと思いますね。

このように性格というものはいい面も悪い面も表裏一体です。自分の理想と多少のズレがあったとしても、その相手が大好きなら、占いをよりよく活用して、自身や相手の見えない性格を活かし合う方法を考えてほしいですね」（同）

　なるほど。あらかじめ結婚後の気質を知っておけば、もし一緒になった場合、上手に暮らしていくための対策も練れるかもしれませんね。恋人や意中の人がどんな妻や旦那になるか、手相をチェックしてみてはいかがでしょうか？

(冨手公嘉/verb)

初出 2013/6/3