ヒトメボ

家族問題カウンセラー

新川てるえ

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読了時間:約4分

 離婚率が上昇し、最近ではシングルマザーも珍しくありません。仕事や育児をがんばる女性は強くて魅力的ですが、いざ恋愛となると難しい壁にぶつかってしまう場合も。そこで、子連れ女性を好きになったときに役立つ、恋愛の心構えをご紹介いたします。

「平成23年の統計(※1)では、4組に1組の夫婦が再婚です。もちろん、もう恋愛はこりごりというシングルママもいますが、再婚に前向きなシングルママも多いんですよ」と言うのは、家族問題カウンセラーの新川てるえさん。『子連れ恋愛がハッピーエンドになる本』(PHP研究所)などの著書や、母子家庭の情報サイトを主宰し、ご自身も子連れ再婚の経験者です。

 好きになった相手が「子連れ女性」だった場合、どんなアプローチをすれば恋愛がうまくいくのか教えていただきました。

(※1)総務省が発表した「人口動態調査」(9-5夫妻の初婚-再婚の組合せ別にみた年次別婚姻件数及び百分率を参照)によると、平成23年の夫妻とも再婚またはどちらか一方が再婚の割合は25.9%

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001101888

時間をかけて恋愛を進める

「子どもと恋愛は比べられるものではありません。子連れ恋愛は焦らずゆっくり育んでほしいと思います。子連れということで引け目を感じているシングルママもいますから、ここで待てる男性は、より信頼感を得られるのではないでしょうか」(新川さん)

 子育てしながら働いているシングルママさんは、デートの暇もないかも。でも、逆に考えれば器の大きさを見せるチャンスかもしれませんね!

「ただ、子ども優先だから、と我慢ばかりするのもほどほどに。子連れデートをするのは2人の関係を築いてからにしてください。いきなり母親の面を見せられると、その後女性として見ることが難しくなる場合もあります」(同)

 なるほど、彼女がデートをする時間が作れるように無理強いしないで一緒に考えて行くのがよさそうですね。

「お父さん」になろうとしすぎない

「好きになった女性を助けたいという思いから、父親役をがんばりすぎてしまう男性も多いです。でも、男性はいきなり父親の自覚を持つというのは難しいもの。だんだん疲れてしまい、肝心の恋愛がうまくいかなくなってしまいます」(同)

 善意なだけに、相手の女性もつらいですね。

「仕事も子育てもがんばってきたシングルママは、彼ができると父親役として依存してしまうこともあるかもしれません。しかし再婚したとしても、実親は母親ひとりであることに変わりはありません。彼も大いにフォローしてあげてほしいのですが、あくまでも子育てサポーターという意識をお互いに持ちましょう」(同)

 お互いに役割を理解した上で助け合うというのが理想の関係ですね。

理解している、というアピールは禁物

「離婚したこと、母子家庭の苦労はそれぞれ複雑な事情があるはずです。そこに理解を示すことはとても助けになると思いますが、最初から『俺は母子家庭に理解がある』と思い込むのは危険です」(同)

 理解があることはいいことに思えますが…。

「実際に問題に直面したとき、どんな感情を持つのか分かりません。ですので、『理解している』と言うのではなく『理解したいから、真剣に話し合おう』という姿勢のほうが、シングルママも安心できると思いますよ」(同)

 たしかに、頭では分かっていても、心が追いつかないことも多いですよね。2人でその都度話し合うことが本当の理解につながります。

「ステップ・ファミリーと呼ばれる継子を含んだ再婚家庭は、実子のみの家庭にない特有の問題を抱えやすいのです。でも、先にステップ・ファミリーの問題を知っておけば、気持ちも落ち着いて乗り越えられます」(同)

 もし子連れ女性を好きになったら、あなたもステップ・ファミリー予備軍。ぜひ彼女と一緒に学んで、いい恋愛をしてくださいね

(田中結/プレスラボ)
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ライター

田中結

プレスラボ

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