ヒトメボ

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 今や携帯電話やインターネットが欠かせない時代。デートの約束や待ち合わせ、デートコースの検索まで、恋愛においてもなくてはならないツールとなっていますよね。遅刻やドタキャンの連絡も、メール1本で伝えることができる便利な世の中になりました。

 でも、今のように携帯電話やインターネットが普及していなかった時代はどうしていたのでしょうか? 今から約20年前のデート模様を、現在40代の男性3人にお聞きしました。

 今は「現地集合で着いたら携帯に連絡」というスタイルも多いですが、携帯のない時代はそうもいきません。当時のデートの待ち合わせはどうしていたのですか?

「事前の電話で待ち合わせ場所を、『○○駅の改札出て3本目の柱の前』など具体的に決めていました。『改札前で』だけだと、改札出て右なのか左なのかわからないし、特に人混みの多い場所は見失いがちですから。その時代はまだ、駅に伝言板もありましたね」(K.Hさん・44歳/IT会社勤務)

「僕は喫茶店で待ち合わせするのが定番でしたね。相手が遅れても座って待てるし、気兼ねなく長居できますから。お店の中に電話もあるし、こっちが何かあったときでもお店に電話して繋いでもらうこともできましたし。あるとき、仕事が終わらなくて最高7時間も彼女を待たせてしまったこともありました…」(S.Aさん・48歳/出版社勤務)

「待ち合わせ時間の10分前には必ず到着するように気を付けてました。当時はまだバブルの名残りもあり、男性が女性に迎合していた時代。『時間を守る男』は、『誠実さ』のアピールでもあったワケです」(T.Kさん・46歳/電機メーカー勤務)

 もし待ち合わせ場所を間違えてしまったら、そのまま会えず仕舞い…ということも考えられるワケですね。「時間厳守」は当たり前のことですが、今よりその意識が高かったかもしれません。では、当時人気だったデートスポットは?

「都内近郊でしたら、東京ディズニーランドや横浜のコスモワールドとかですかね。そこは今とあんまり変わらないかも。ドライブデートで遊園地に出かけたりもしてました。今の若い人に比べると男性の車の所持率は高かったですね。やっぱり車はモテの武器としても有効でした」(T.Kさん・46歳/電機メーカー勤務)

「バブル時代は派手な車が人気でしたが、90年代半ばは外車ならミニクーパー、ゴルフ。国産車ならマークⅡ、CR-X、スープラあたりを乗ってるとちょっとステイタス感ありました。みんながんばって買ってたな」(S.Aさん)

 人気の車種にも時代が表れているんですね。バブル時代ほどインパクトのあるトピックスはないけれど、それでも恋愛にかける熱量がまだまだ高かった90年代。今と昔の恋愛スタイルで、大きく変わったと感じる点はありますか?

「昔は携帯なんてないから、家を出ればどこにいるか分からないし色々と誤魔化しが利いたもんです。だからその分、恋愛にも時間をかけられたような気がします。今はみんな携帯を持ってるから、どこにいても捕まっちゃうし大変ですよね」(S.Aさん)

「携帯がないから嘘がつきやすいし、証拠が残りにくい。今なんて着信履歴、メール履歴、フェイスブック…うっかり痕跡残しちゃったら、そこから足が付くことも多いでしょ? 便利にはなったけど、恋愛面ではデメリットも多くてかわいそうですよね」(T.Kさん)

 十年ひと昔とは言いますが、たった20年で恋愛スタイルもこんなに変化を遂げているんですね。20代の読者にとっては新鮮であり、当時を知る世代にとっては懐かしく感じたのでは?

(坂井あやの/verb)
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ライター

坂井あやの

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