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2015.10.31
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自宅をはじめオフィス、飲食店、デパートと、毎日どこかしらで利用しているトイレ。ふだん何気なく使っていても、ときおり正しいマナーってなんだっけ? と迷うことがありますよね。そこで、マナーコーチとして女性誌をはじめ数多くのメディアで活躍中の井垣利英さんに、トイレのお作法について、素朴な疑問に答えて頂きました。
「ドアが閉まっている場合、必ず『コンコン』とノックして、誰か入っていないか確かめましょう。もし1回叩いても返事がない(でもカギが閉まっている)場合は、他の個室の前に移動したほうが◎。お店によっては、便座から個室のドアまでが遠くに設計されていることもあるため、使用中にノックを返すことが不可能なケースもあるからです。こうした状況で自分が用を足している最中にノックをされたときは、口頭で『入っています』と言うのもアリ。いずれにしても、ノックに対しては、何らかの反応をすることが大切です」(井垣さん)
「フタを開けっ放しにするのは、自宅であろうとも、どこでもNGです。男性は便座を上げたままにしている人が多いので、同棲やルームシェアなどで男女トイレが共用の場合、特に注意して下さい。女性でも、自宅にいるときから徹底していないと、外出先で同じようにできるものではありません。普段の生活が外でも出るので、気をつけてくださいね」(同)
「マナーだと思ってやっている人も多いですが、切り口を三角に折るのは、ホテルなどの清掃スタッフが使う『清掃済み』のサイン。一般の人がやるのはおすすめできません。また、自分の番でペーパーがなくなったら、次の人のために必ず新しいものを補充しておきましょう。使い切った芯は潰して、洗面台の周辺にゴミ箱がある場合、そこに捨てます。ない場合は、個室内のサニタリーボックスの横に置いておきます。清掃の人が掃除をしやすいように、配慮を」(同)
「捨てざるを得ないので、OKです。ただしその際、血がついた面が見えないように必ず小さく丸めて、さらにトイレットペーパーでくるんでから捨ててください。ちなみに友人宅のトイレでは、次の人が使いやすいよう、スリッパの向きを入り口にそろえて出るのがベストです」(同)
「恥を意識する日本独特の美意識や気づかいでもあるので、マナー違反とは言えません。ただ、お水がもったいないという考え方もあります。どうしても音が気になるような場合は、用を足す前に、便器の中にトイレットペーパーを入れて音を軽減する方法もあります」(同)
「大をして、消臭剤が置いてある場合は、必ず使用しましょう。自分が思っている以上に、他人の便のにおいはキツく感じるものです。噴射する量は消臭スプレーの種類によるので一概には言えませんが、基本的には、便器の中へと、便座の上の空気への二か所にドーナツ状に噴射すると良いです。このときも必ず、便器のフタは閉めてから出ましょう」(同)
意外と奥が深いトイレのお作法。公共のトイレや、恋人、友人宅のトイレでは、常に「お借りしている」という気持ちを持つことが大切ですよね。次の人が気持ちよく使えるように、ちょっとした心がけを意識したいものです!
(池田香織/verb)初出 2013/4/7
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