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2016.03.16
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2016.03.16
仕事仲間やプライベートの友人と、みんなで盛り上がれる身近な娯楽といえばカラオケ。そこでは歌うこと以外に「これが絶対!」といった決まりはありませんが、それだけに、暗黙のマナーだとか配慮についての話もよく耳にします。なかには、周りを楽しませるため、自分が満足するためのごく個人的なこだわりがある人もいるのではないでしょうか? そこで、100人に聞きました。
結果は…
ある…60人
ない…40人
ぴったり6割が「ある」と回答。残る4割は「楽しければいい、好きに歌えばいい」という声が大半。もちろん、マイルールがある人たちもそれを他人に押しつけているわけではありません。むしろ、他人を楽しませるために、不愉快にしないために、「○○しない(する)」といった内容がほとんど。その道を苦行のようにして究めたい、アスリートタイプの歌い手もごく僅かでした。
さて、どんなマイルールがあるのでしょうか?
「なるべく高いキーの歌を歌うようにしている。少し音程はずしてもキーが高いだけですごいと思ってもらえるから」(大阪・34歳女性)
「原曲キーで歌うようにしてます。マイルールなのかどうかは分かりませんが原曲通りじゃないと絶対音感持ってる身としては耳障りだし音程取れなくなるからです」(東京・44歳女性)
「自分の声域に対して高過ぎるものが多いので、敢えてそういうのに付き合わず自分の声域にあったキーで無理なく歌いたいと思っています」(静岡・36歳男性)
「高音域を無理して歌うことは避けて、適宜キーを調節することです。無理すると失敗するからです」(東京・33歳男性)
原曲キー派は失敗してでもオリジナルに挑戦したい人たちだとばかり思っていましたが、「きちんと音程を取りたいから」「音程を外してもいいから」という、むしろ失敗を避けるためにそうしていることもあるんですね。
「いつも同じ歌ばかりでなく、必ず新しい曲を1つは挑戦することです。レパートリーを広げるためです」(東京・52歳女性)
「苦手な曲、歌ったことのない曲に挑戦して、幅を広げて行くことです。勿論、楽しみを持ってです」(兵庫・54歳女性)
「嫌な歌は歌わない。歌えない歌は歌わない。場の空気と自分が嫌な気分にならないためです」(東京・31歳男性)
レパートリーを増やすため積極的に歌う人もいれば、聞き苦しいものを聞かせられないから歌わない人も。ちなみに、持ち歌ってどれくらいあるのが普通で、いつ練習するものなんでしょうか?
「絶対に一回は生涯オハコの酒と泪と男と女を歌う事ですね。しみる&しびれる」(栃木・54歳男性)
「必ず演歌を一曲は歌う・・。日本人だもの・・演歌を歌わなきゃ」(千葉・43歳女性)
「友達が歌いそうな曲はあえて避けています。『あ、それ歌いたかったのに…』と言われてしまうと、気まずい空気になってしまうと思うからです」(東京・20歳女性)
「一緒に行った人と持ち歌が被っていたらその歌は歌わないようにしています」(埼玉・44歳女性)
みんなが遠慮してしまったら、みんなが好きな曲ほど歌われないことになってしまいますが、それでも歌う人と、だからこそ避ける人がいて丁度よいバランスに。いつも歌えない側に回っているとストレスが溜まりそうです。
「同じ歌手の歌を連続して歌わないようにしている。マイナーな歌手の場合、他の人が知らないことがあるので」(福岡・33歳男性)
「同じアーティストの曲を歌わない。もしくは、その日のテーマを決めて同じ系統の曲を入れるなど」(東京・28歳女性)
「一緒にカラオケに行った人が歌った歌手の曲は、歌唱力を比べられたくないので絶対に歌わないようにしています」(三重・32歳女性)
「前の人の歌と関連した曲をセレクトするようにしている。あと歌が被らないようにしている。相手がノリノリで気持ち良く歌い終わった後に泣けるバラードなんて空気読めないことできない」(東京・26歳女性)
次の人がテーマを拾って繋いでいき、みんなでひとつの場を作りあげていく。まるで連歌のようです。気を利かせたつもりで、他人と比べられたくない派の後に似た曲を入れてしまったときは…。
「失敗するのが怖いから、バラード系は避けてノリのいいアップテンポのいい曲のみにする」(大阪・52歳女性)
「大好きなのですが、しんみりするナンバーは控えています。周りが冷めるので。アップテンポ中心です」(佐賀・32歳女性)
「始めの曲は明るい歌を歌い、3曲目くらいに自分が得意な歌を歌い、最後のほうは落ち着いた歌を歌う」(神奈川・50歳女性)
「徐々にのどを慣らしていきたいので、まずはゆったりとした曲調の曲から歌うというルールを作っています」(茨城・20歳女性)
同じタイプが勢ぞろいしたカラオケの一体感や盛り上がりは想像に難くないですが、もし「アップテンポだけ」「スローテンポだけ」「スローからアップ」「アップからスロー」の四者が勢ぞろいしてしまったらどうなるのでしょうか?
「どんなに他の人が歌っているときが楽しくなくても、盛り上げるようにしている」(福岡・28歳女性)
「他の人が歌っているのはできる限り聴く!そして盛り上げる努力をする。かといって、曲が途切れないように、自分が歌いたい曲はできるだけ早く探す」(大阪・35歳女性)
「人が歌っている時に、全く知らない曲や興味のない曲でもそれなりに興味のあるように聞いているように見せます。なんとなく相手に失礼な気がするので」(東京・29歳男性)
「人が歌っている時に合わせて歌うのは初対面の人相手にはやらないようにしています」(東京・25歳男性)
一緒に歌ったりハモッったりしても良さそうな相手や曲か、一瞬の判断が命。たとえ曲選びに失敗してしまったとしても、こういう方たちのおかげで、いつも気持ちよく歌わせてもらえているのかもしれませんね。
「とても歌が下手なので、みんなが歌えるような盛り上がる曲を選ぶことにしています。時には全員で一緒に歌ってくれるので、歌声を聴かれなくて大丈夫!」(東京・29歳女性)
「歌はどうせ下手なので、歌うとしたら、みんなで盛り上がれる曲か、ネタになるような曲にする」(千葉・24歳女性)
「できるだけ歌わない。とても下手なので。そのために、曲を選ぶフリをして、ずっと下を向いています」(宮城・47歳女性)
「カラオケに行っても自分は歌わない」という人は5人いました。でも、カラオケは歌の上手い人だけのものではないですからね。みなで楽しむための選曲の妙だってカラオケの上手さ。人に歌わせる曲を入れてしまえばよいのだと思います。
「全力でかっこよく気持ちよく歌いきること。何事にも真剣に取り組みたいので」(滋賀・28歳男性)
「できるだけ姿勢よくすること。できれば感情も込めて、一緒にいる人が飽きないように心がけること」(福岡・30歳女性)
「1曲を最後まできちんと唄うこと。なるべく途中で止めたりしない」(埼玉・48歳女性)
「最後にキメ歌を友達とハモり、完全燃焼でカラオケボックスを後にすること」(石川・33歳女性)
カラオケの楽しみ方は十人十色! そして一期一会! メンバーや選曲によってそのときどきのカラオケ模様はすべて違うもの。せっかくなので、そのひとつひとつの機会を一曲入魂で楽しく完全燃焼できたらよいですね。
なお、「必ず90点以上を取る」「自作の振り付けで踊る」「○○しばりで歌う」「最初に『BAD COMMUNICATION』を歌う」などの、ストイックなマイルールはヒトカラのときに課しているみたいです。
調査方法:(株)ウィルゲート提供の「サグーワークス」モニター100名に対してアンケート
(坂井あやの/verb)初出 2015/3/13
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