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三宅婦人科内科医院

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 男性は65.4歳、女性は69.8歳。これは世界の平均寿命を示す数字です。また、歴代の長寿世界一記録の上位30位のうち、28人を女性が占めるなど、ご長寿には女性が多いようですが、その理由を不思議に思ったことはありませんか?

 女性の医学に詳しい三宅婦人科内科医院(大阪府)によると「世界的に見ても、女性は男性より3~7年長生き。その理由は、ホルモンの違いや、遺伝子の構造など、様々な要因がある」とのこと。詳しくうかがってみました。

「まずはホルモンの違い。女性ホルモンは血圧を下げ、高血圧症や動脈硬化を抑制する効果があります。2005年の人口動態統計(厚生労働省)によると、心疾患や脳血管疾患で死亡する女性は、男性の2分の1以下という調査結果もあります」(三宅婦人科内科医院)

 女性ホルモンは、病気になる確率を低めているよう。そして、男性ホルモンには、女性ホルモンにはない、ある特徴があるのだとか。

「男性ホルモンには、病原菌と戦う免疫力を低下させる作用があります。ネコなどの動物の場合、男性ホルモンを産出する精巣を摘出すると、けがや病気をしにくくなるため、人間の年数にすると約10年長生きすることもあります」(同)

 力強さや男らしさの象徴と思われがちな男性ホルモンですが、免疫力を低下させる作用もあったとは!

 そのほか、寿命に影響があるものとして、遺伝子の構造が挙げられるそう。

「男女で異なる性染色体。男性は『XY』、女性は『XX』とされており、このうち、病気や老化などを含め、親の形質を伝えるのは『X』の染色体です。女性の場合、片方の『X』に異常があっても、もう片方の染色体が正常であれば問題が起きないのですが、男性の場合は異常が見られた際、その影響を受けやすいという特徴があり、それが短命につながるというケースもあります」(同)

 一方、男性が所有している「Y」染色体は、祖先の遺伝子を父親から男の子どもへ伝えるための染色体。子孫を残すために欠かせないものではあるけれど、同時にリスクも抱えているようです。

 ほかにも、「これまで日本では、社会で働くのは男性の役目とされてきたため、勤務先での過労やストレス、食生活の乱れにより、生活習慣病にかかりやすかった」(同)ということも原因の一つである可能性があるのだそう。もし今後、女性の社会進出がより進んだり、様々な要因から男性ホルモンが増えてオス化する女性が増えていけば、女性も免疫力が低下していく可能性もあるかもしれませんね。

(山本莉会/プレスラボ)
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ライター

山本莉会

プレスラボ

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